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ノンフリーク クッキング教室

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出汁昆布の和え物

出汁を取ったあとの昆布を捨ててしまう人が多いのですが、こんなもったいないことはありません。昆布は意外にカルシウムも豊富ですし、各種のミネラルの宝庫です。さらに「放射能を唯一沈殿・排出させてくれる」という効果のある「ヨード」が大量に含まれています。
沖縄では、昆布は出汁を取るものではありません。野菜や豚肉と一緒に煮て食べるおかずなのです。沖縄は他の県に比べて飛び抜けて昆布の消費量が多いのですが、平均寿命もダントツです。ヘルシーな昆布を大量に摂取しているせいだと一般には言われています。
今回ご紹介する「出汁昆布の和え物」は、非常に簡単ですがかなりおいしいです。


出し昆布

実はこの間、湯豆腐をノンフリーク夫人が作りました。そーなんです!うちの細君だって湯豆腐くらいは作るんであります。だって、昆布と豆腐を鍋に入れて煮たらおしまいだもの。トホホ。(こんなのなら我が家の猫だって作れるかもしれないじゃん・・・)


出し昆布を刻む

ま、そんなことはさておき、余ってしまった昆布を再利用してしまいましょう。そのまま捨てるにはもったいないので重ねて千切りにします・・・しかし、この「ぬるぬる昆布を千切りにする」ってのはかなり難しいみたい、なんですよね。職場でよくこれを作ってみせるのですが、
「へー、そんな風にさくさく切れるんだー!意外〜」
って言って、職場のご婦人方が挑戦するんですが、いざやってみると
「あれ?何で??全然うまく切れないじゃん!何で!?!」
って困る人ばっかりなのが実際のところ。
こんな調子で皆さん、なかなか苦労して切っています。ぬるぬるして昆布が飛び出しちゃうみたいなんですね。若いご婦人方なんか昆布が、まな板から飛び出しちゃうくらい。マジで。まるで「どじょうすくい」やってるみたいになって、この段階でよくパニくるのでもう大変なのよ。それで結局はいつも私だけで切っていたりして。

この場合のコツはですねー、えーっと、HPで包丁の使い方のコツを説明するってのもかなり難しいんですが、要するによけいな力を入れずに、真上からサクーッと行くように(分かったような分からないような説明だけど、口で言うのは難しいのよ)して切ると、昆布さんは逃げないで観念するみたいで、面白いようにサクサク切れてくれます。
ひょっとしたらこのプロセスが一番難しいかもしれない。この料理。
うまくいかなかったら、とにかく乱切りだろうが粉みじんだろうが、「ウリャーー」ってぶった切りましょう。あ、それから、なるべく自分の指はぶった切らないほうがいいですよ。あんまり細さにこだわらない方がいいかもしれません。そうでないと人生がイヤになります。要は口に入る程度に切れてりゃいいんですからね。形なんか気にしないでやりましょう。料理コンクールに出すんじゃないんだから。


あとは混ぜるだけ

これさえ終われば、あとはバカみたいに簡単です。

出汁を取った後の昆布 150g
しょうゆ          大さじ3
酢             大さじ3
砂糖            大さじ1
ごま油           大さじ1
しょうが          少々(↑見ての通りくらい)
とうがらし         お好みで

ぐらいの割合で和え物にします。要するに中華風の和え物ですね。


完成

なにせ昆布のリサイクル料理だから真っ黒け。見た目はあんまりよくないけど、味はいいですよ。ラップをかけて冷蔵庫に入れておくと、酢の物だけに一週間くらいは持ちます。


スープも利用

湯豆腐を食べちゃった後の「だし汁(というか、余りのスープ)」の方も、もったいないから再利用しましょう。大根とか人参とか、椎茸とか、適当な野菜を放り込んでしばらく煮て、


味を整える

ネギ入れて味噌で味を調えます。さすがに湯豆腐の残り汁なので、そのままじゃだし汁の風味がちょっとショボイです。
こういうときは「あわせ味噌」に限ります。具体的にどうするかというと、赤味噌と白味噌を半分くらいずつあわせて放り込むんですね。味噌ってのは、別の種類とあわせるとそれだけで風味がよくなります。それで味の落ちているのをごまかしてしまって、おいしく食べてしまうというわけ。

湯豆腐の残り物ばっかりで、こうやってちゃんと二品作ってしまえます。



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