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ノンフリーク クッキング教室

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「うらごろし」の先生風
アカザの料理レシピ


これがアカザ

このサイトで「必殺うらごろし」を取り上げたら予想外に人気が出ました。この「うらごろし」の主人公「先生」と私はかなり共通点があり、私のあだ名まで「先生」になってしまいました。
「先生」は旅の行者なので、そのあたりの草をすりつぶして食べているという、そりゃもう怪しい食生活の持ち主です。
この間の京都オフ会で出会った「まるふくさん」に、「ノンフリーク氏は確かに若い頃の中村敦夫に似ていた。」と評されるくらいなので、相当私と「先生」には共通点があります。
「まあ、そうはいうものの、いくら何でもノンフリークが雑草食べてるわけないよなあ」と一般の方はお思いでしょうが、実はそうでもないのです。

本当を言うと結構食べているんですよね、雑草を・・・
といっても、「先生」みたいにすり鉢ですりつぶしただけで食べてしまう・・・・というやり方じゃなくて、普通に料理にして食べております。
今日とりあげた「アカザ」という雑草がその代表です
「うげげ!マジで雑草食べるのかよ!!」と驚く人も多そうですが、この「アカザ」は、昔はれっきとした野菜として畑で栽培されていました。それが、味がいまいち日本向きじゃなかったせいでしょう、いつのまにか誰も食べなくなって、アカザは捨てられてしまって、雑草化して野に生えるようになってしまったんです。
だから言うなれば「野菜くずれ」というか、「不良になっちゃった元・野菜」と言うべきなのか・・・
この植物は特に関東圏に多く、青森に行ったときに駅の構内の雑草を観察していたら、80%くらいまでがこれでした。関西は関東ほど多くありませんが、それでも探すとどんどん見つかります。こんな雑草が食べられて、しかもビタミンAが異常に多くて、さらに強烈なポリフェノールを含んでいて、美容食でもあるなんて、まさか誰も思わないことでしょう。



雑草状態(というか雑草そのもの)

というわけで、アカザを採ってきました、というか雑草としてむしってきたというか・・・ こいつは近くの公園に生えてました。植木よりはるかにでかくなっちゃって、青青と茂ってましたねえ!
これを引き抜いていたら「ご苦労さんです」なんて声までかける人がいたりして、誰だって「除草作業中」だと思うよね。まさかこれを食べるなんてね〜
何しろ「雑草」なものだから、すぐにしおれますけど、水につけるとすぐ元気もりもりになります。



葉を洗う

葉っぱを取って水で洗います。葉っぱの中心部はちょっと「粉っぽい」です。葉っぱの中心部分が赤っぽく、粉っぽいのが「アカザ」。そして白っぽいのが「シロザ」。こっちもちゃんと食べられます。粉っぽいのが残ってない方が食べやすいので、普通よりはマメに洗いましょう。



刻む

雑草とはいうものの、何せもとは野菜です。だから普通の雑草みたいに苦みが強いなんてことはありません。だからやろうと思えば、普通に味噌汁にしてしまうことだって可能です。今日はアカザの中国野菜っぽい風味を生かすため、とりあえず刻んでみましょう。(実際にもアカザのやつ、元は中国から渡来した中国野菜でしたしね)



エビ、ニンニクを用意

では、中華料理の定番「エビのケチャップいため」をアカザ入りで作ってみましょう。エビの殻をむき、ニンニクもみじん切りにします。
ま、あとは普通のエビ炒めと作り方は変わりません。エビとニンニクを炒めますが、エビが固くなりすぎるとおいしくないので、さっと炒めて取り出します。そして、しょうゆ大さじ3、ケチャップ大さじ3、砂糖大さじ3(要するにみんな同じ量。好みで砂糖の量は加減してください)であわせ汁を作り、


アカザを炒める

次に刻んだアカザを入れて炒めます。炒めるとしんなりして香りがぷーんとして、なかなかおいしそう。(何しろ元野菜だもの。こいつは)そこでエビを戻して炒め合わせ、先ほど作ったあわせ汁をからめるだけ。



エビとあわせる

はいできあがり。何も知らないおじいちゃんは「おいしい。おいしい」と言って全部食べてしまいました。1時間前まで公園で雑草として生えていたやつを、まさか自分が食っているとは知らなかったのでしょう。(我ながら鬼だな)
でも、考えてみたらこれは「完全な無農薬野菜」ですな。雑草に農薬やるやつがいるわけないし・・・農薬やりまくりのトマトと、公園で勝手に生えているアカザを食べるのと、どっちが体にいいんだろう?やっぱアカザでしょう。確かこれ、貧血の特効薬でもあったはず。



殻でスープを取る

エビの殻をそのまま捨てるのももったいないから、干し椎茸と一緒に水から煮て、スープをとります。どうするのかというと、


トムヤクムンにする

なーんとなんと、「トムヤムクンスープの素」をほうり込んで、さらにアカザを入れて煮まして、「アカザ入りトムヤムクン」の出来上がり。アカザの香気がエスニック料理にピッタリ。これも好評でした。


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