カブキマンのサイト

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青ボタンプロローグ

映画の冒頭、いきなり隈取りの変てこな男が登場、般若心経をあげています。(なぜ?????)次には若い女が画面に出てきて訳の分からんことを言いまくります。

「水星が旅を終え竜が木星の輪を通るとき、もしも猿が豹の背中に乗り虎が美女を食べると、魔王が世界を永遠に支配することになるのです」

この段階からして視聴者がついていけませんね。ラストにも使われる実にしょーもない予言なんですが、そんな予言っていったい誰がしたの?これ見ただけでのけぞることうけあい。

というわけで始まりましたカブキマン!これからめくるめくカブキ世界があなたを待っています。ミステリーサークルも超常現象も何のその、もう誰にも止められない!(爆)


ここで場面は変わって、ごく普通のアパート。男女がエッチ(失礼!)しているところに、銀髪ふり乱した、いかにもキレた男が刀を持って乱入!

「あばよ、カブキマン!」
と言って、日本人らしい男をぶっすり!いきなり展開が濃いなあ。男の奥さんも2人の子供もこの男に殺されちゃいます。

「俺を殺しても、カブキマンの魂は不滅だ」
と言いながら、虫の息の日本人らしい男がすがりつくのが、なぜか、お札のようなというか、ペラペラの仏壇のような変なアイテム。中国系の移民がよく持っている「携帯型仏壇」にそっくりだけど、これが「カブキマン・アイテム」らしい。

この日本人はイチロウ(大リーガーにあらず)と言うのですが、なぜか舞台のチケットを大事に持って、そのまま殺されてしまう。なぜ舞台とカブキマンが関係あるのだ?そして奥さんはビルから投げ落とされちゃう(裸なのに痛そうだ)
路上に落下した奥さんが手に握りしめていたのは、やっぱり舞台の公演のパンフレット。

「S・P社後援『カブキ・カップル』」

なんじゃそりゃ?「カブキ・カップル」??何なのかさっぱりわからん。(というか、最初から分からん事だらけなんだが)


ハリー刑事登場

ここで主人公の刑事が登場。ニューヨーク市警の巡査部長ハリーさんです。役者さんは・・・知りません。(笑)何せB級街道まっしぐらの典型的な作品なんで、この映画に出てる人って、全く知らん人ばっかりなんだもん。
ともかくハリー刑事、恋人にフラれたので落ち込んでいたところ、上司が「カブキを見に行ってリフレッシュしたら」と『カブキカップル』の鑑賞に来たんであります。(こんなのでリフレッシュになるのか?)

この劇場の前ではテレビによる『カブキ・カップル』の紹介がなされておりました。
『カブキ・カップル』って、要するにカブキの演目だったのね。普通は『暫(しばらく)』とか『勧進帳(かんじんちょう)』でしょうが。それが『カブキ・カップル』ですかっ!?ちょーストレートな演目です!

そしてこの舞台の後援をしている「慈善家のレジー・スチュアート」って会社社長が、実は悪の親玉です。刑事ものにはよくある展開だ。

さて同じ頃、公演前の舞台裏では、冒頭に出てきた変てこな隈取り男と、若い女が深刻な会話の真っ最中。

女 「イチロウが殺されてしまった以上、仕方ないわ。おじいちゃん、カブキマンの超能力を私に授けて」

男 「・・・・・・・・」

↑隈取り男は何も言わず、舞台裏の楽屋だというのに「見栄(みえ)」を切ってポーズをつけるだけ。怪しさ100万ボルト。(爆)そしてこの隈取り男こそ、カブキマンの魂を受け継ぐ導師(グル)なんだそうだ。本当かよオイ。

しかも隈取り男は小箱を取り出すのですが、その中に入っているのはミミズ!なんで!?カブキパワーを人に与えるには、なぜかミミズを食べなきゃならない!らしいのであります!ムチャクチャすぎるっ!!しかも隈取りのオッサンが実際にミミズをムシャムシャ!何なんだこの世界は!?


抱腹絶倒・カブキカップル

そこで場面が変わって舞台の『カブキ・カップル』になるんですけど、これがまた壮絶ににおかしい。

・帽子かぶって隈取りして、葉巻くわえてポーカーやってるやつがいる。
・女形(だと思う)の男二人の日本髪の上には「鳥の模型」がのっかってる。
・全員ロックバンドみたいなパンク・ヘアーで、帽子には普通に英語のロゴが入ってる。

・・・どこがカブキなんじゃ!!

これだけで十分脱力するんですけど、次には唐突に赤毛のカブキ役者が銃を乱射!役者や、さっきミミズを食っていたあの隈取りのオッサンを射殺!!

いったいどうなってるのよ!?実はさっき
「カブキマンになるはずだったカブキ役者・イチロウ」
を殺した銀髪の殺し屋が、役者に化けて舞台に立っていたのであります。(なんか解説書くのも疲れる展開だな〜)


受け継がれた魂

さてさっきの、大混乱のカブキ舞台。
「わははははー」
って調子で、カブキ会場で銃を乱射する殺し屋!当然会場は大混乱!!ハリー刑事が犯人を逮捕しようとするのですが、この人は実に弱い!すぐに犯人たちにぶっ飛ばされ、転がった先にさっきの隈取りの怪しいオッサンがいて、オッサンにいきなりキスされてしまう!(きつ〜〜!)

「ぐえええ!!うぎゃ!!!」

そうです!この時瀕死のオッサンからハリー刑事に「カブキマンの魂」が移されたのでした!でも、どう見てもその「カブキマンの魂」って、さっきオッサンが食ったミミズそのまんまなんですけど!残念!!!

ガクリ!息を引き取る隈取りのオッサン。そして次の瞬間には、おおっ!ハリー刑事の顔に隈取りが!そーです!カブキマンの魂が宿ったのでした!!
・・・あたしゃこの解説書きながら、ほとんど情けなくなってきました!切腹!!!

そして果敢にも立ち上がり、なおも犯人を追跡しようとするハリー刑事。しかし、カブキマンの魂がどっくんどっくんと目覚めて、

「わーーーーっ!ぎゃーーーーっ!!!」
カブキマンに勝手に変身し出すハリー刑事!!

そーです、変身してキモノ(「着物」じゃない!あくまでへんてこな「キモノ」なのであります。しかもこのキモノの柄がとってもいい加減なのよ〜、黄色の布地に赤い字で「力」とか書いてあったり)を着るのがカブキマンの姿なのであります!

ほとんどヤケクソのハリー刑事。解説もヤケクソだ!もうこうなったら矢でも鉄砲でも持ってこいって心境ですよ!ここまでコワれたら怖いものなし!


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