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各話完全紹介 第21話〜第30話




第21話「元魔女チャックばあさん」
                             
初回放映 1974年8月19日 
   脚本 雪室俊一   演出 宮崎一哉  作画監督 神宮さとし  美術 内川文広

この回は、おさわがせ魔女のチャックばあさんが出てくる回なんですね。メグの家に勝手にあがりこんで、

「自分達が魔女だってばらされたくなかったら、わたしを魔界に連れて帰っておくれ」

ということを要求するのですが、いくらメグやマミといってもそれは無理というもの。
無理難題を言いつけるチャックばあさんにメグはとうとうキレてしまい、

「背中を流しておくれ」

というチャックばあさんに

「あー!背中でもどこでも流してやるわよ!」

と、怒り狂って上着を投げ捨てるシーンです。これはすごい上半身ブ○だけ!(DVDなんかで確認しましょう・爆)実にすごいシーンです、これ。

事情を聞いてみると、チャックばあさんもかわいそうな人で、魔界から人間界に来て、人間と結婚したものの、戦争でご主人も子供も死んでしまって、辛酸なめた人生だったようです。

でも、この作品の舞台になったのはどこの国なんでしょうか?回想シーンで原爆落ちてたから、日本だと思うけど、町並みは完全にヨーロッパだし・・・

というわけで
今週のノンは→出ません!出たら「何甘えてんのよばあさん、
        そんなことだから人生、こんななのよ」
        なんて、思い切り言いそうだから・・・


第22話「星はいつ海に降るか」
                             
初回放映 1974年8月26日 
   脚本 辻真先   演出 坂口尚  作画監督 上村栄司  美術 千葉秀雄

今回も、ノンは出ないわ、人情話だわと、なかなか紹介作るのがつらい回です。メグのクラスに不良っぽい子がいるのですが、彼の父親は経営していた会社が倒産、自殺してしまいました。ツッパリの子というのは精神的にもろいですから、後追い自殺をしようとします。ところが、メグはそんなのをほっとけないので魔法で助け、結果的に彼は

「若いのに死に急ぐかわいそうな子」

として、マスコミに取り上げられ、スター扱いまでされてしまうようになります。本人もだんだん悪乗りして、予告自殺なんてのをしようとまでします。
メグもさすがに頭に来て、

「そんなに死にたいのなら死になさいよ!」

と突き放します。

実際にはハラハラドキドキしているんですけどね。

このあと、借金対策に死んだと思わせていて、実は生きていた父親が飛び出してきて、彼を助けるのです。

このあとの親子の対面が結構感動的。小さい頃から父親と意見がすれ違ってばかりで、この子も非行に走ったりしたんですが、父親は命をかけて息子を助けるんですよね。そのあと、親子で一から出直して、自動車整備の仕事をはじめ、実に明るい顔で生き生き働くようになります。

というわけで
今週のノンは→また出ません!出たらやはり、元も子もないような
        きついこと言いそうだから・・・


第23話「恥かきべそかき大作戦」

初回放映 1974年9月2日 
   脚本 辻真先   演出 茂野一清  作画監督 谷沢豊  美術 千葉秀雄

ついにやってきてしまいました23話!!これはメグ72話中、一番エッチな回として知られているのです。

この回はチョーサンが

「メグを裸にして恥をかかせてやったら、メグは恥ずかしくて魔界に帰るしかなくなるだろう」

なんて、実にわけのわからん理由をつけて、「メグを裸にする作戦」を命がけで遂行する回であります。実のところは理由などどうでもよくて、単にチョーサンの趣味なだけなんじゃないかしらん?

そんな調子で「いかにしてメグを裸にするか」というストーリーを延々と見せられる視聴者は不幸です。いいやもとい、とっても幸せです。

最初にチョーサンがしかけたのは、

「催眠人形つき脱ぎ脱ぎ時計」

ところが、これには担任の大松先生が見事にひっかかって、フル○○の姿で校内を疾走します!!

これは考えてみればものすごーいことで、どう考えても教師が校内をフル○○で走り回ったら、よくて諭旨免職と思うんですがね!新聞に載るぞフツー!!!

これを見たノンは

「あああああああああああああーーーーーーーーー!!!!!」

というものすごい悲鳴と共に、例によって真っ赤になって(色白なのでタコみたいになってしまう)ぶっ倒れるのだからすごい。メグはそれほどまでにはショック受けませんでした。何しろメグは自分も脱ぎなれているから(爆)

これで「脱ぎ脱ぎ時計」計画は失敗かと思ったら、何のことはない、その次にはしっかりメグがひっかかるんです。窓の外にはボスものぞいているというのに、下着姿になってさらにそれも取ろうとするメグ!

あんた、やりすぎですよ!!やりすぎ!!!ちょっとは放映時間というものを考えなさい!夜8時30分からの放映で脱ぎまくれた八二−とは時間帯が違うんだよ!!夜7時なんだよあんた!!

すんでのところでヤバかったのですが、ノンが魔法でメグを正気に戻します。
やれやれ、よかったですね(←建て前)
余計なことをするんじゃないのー(←本音)

ノン「だいたいあなたは考えが浅いのよね」
メグ「そうよね」
ノン「私がついていないとダメなんだから」
メグ「本当にそうだわ」
ノン「私がいなかったら、あなたは今ごろ生まれたまんまの姿でそのへんを歩いていたのよ」
メグ「言えてるわ〜」

なーんて会話は聞いているだけで笑うよ!ほとんど漫才状態。

しかし、スケベオヤジはこんなことでは引きさがらないっす!

チョーサンの奴しつこいねえ全く(←建て前)
あなたの頑張りが視聴者の最後の頼みの綱です(←本音)

次は、メグの家の浴槽にリモコン装置をつけて、浴槽ごとメグを裸で町に放り出そうという、さらに訳の分からん作戦を開始します。メグがお風呂に入っていると、突然浴槽が動き出し、メグを乗せたまま街中を疾走!!

それにしても石鹸まで使わんでよろしい。ノンが魔法で下着を届けてくれてやっと一息つきました。あー、いらんことを・・・・いかん、とうとう本音だけになってしまった。

怒った二人は浴槽に乗ってチョーサンのアジトに乗り込み、共同でやっつけます。
あー、やっと終わりましたわ。疲れる解説でしたわー

というわけで
今週のノンは→ほとんど世話焼き女房


第24話「盗まれたドレス」
                             
初回放映 1974年9月9日 
   脚本 松岡清治   演出 大貫信夫  作画監督 上村栄治  美術 千葉秀雄

メグとノンが学園の女王の座をめぐって、争うことになりました。それぞれが好みのドレスを作るのですが、メグはピンクのかわいらしいドレスです。

それに比べて、ノンは白色でシンプルな系統のドレス。この手の顔にはとにかく、冷色系が似合うんですよね。私の妻も一緒。こんな服ばかり着るんだから。以前、「フランスアルザス地方の民族衣装」なんてのを体験的に着られるテーマパークがあって、それを妻が着たことがありました。ちょうど上のメグのような服ですね。それがまあ、絶望的なくらい似合ってなかったんですよねー!反対に「どっひゃー!似合いすぎ!!」
とびっくりしたのが、青色のサリー。これはほとんどインド人そのままでした。

ところがノンのドレスは、チョーサンに奪われて、まわりまわって「原島ゆき江」という女性のところへ。彼女は挙式前日に火事でウエディングドレスを失ってしまい、ノンのドレスで式を挙げようとしていたのです。詳しい事情を知らないノンは怒り狂ってドレスをはぎ取ります。

メグはゆき江の家が全焼してしまって、彼女が困り抜いていることも知っているし、もともと人情家だから、自分のドレスをゆずって彼女に結婚式をあげさせてやります。

それに比べて、ノンの夜叉のようなすげー顔!!
まあ、彼女は事情をよく知らないので、ゆき江を単なる泥棒くらいに思いこんでいるんですけどね。

というわけで
今週のノンは→ブチ切れてとても危険。妻君が切れた時みたいと言いたいが、それを言ったら殺される(爆)


第25話「幻の少年」
                             
初回放映 1974年9月16日 
   脚本 辻真先   演出 芹川有吾  作画監督 木暮輝夫  美術 伊藤英治

うわー!ついにこの回がやってきましたあ!

全国のノンファンの意見を代表して作られたような回ですこれ!私もサイトを作ってみてビックリしたんですが、ノンのファンという人が予想外に多かったです。それもまた、みなさん半端じゃないのね、熱の入れようが!!そりゃそーだろなー、いいオンナだもん彼女は。

この回は、真岡ジュンという心臓の悪い少年が、毎日窓の下を通るノンにあこがれるところから始まります。

雨の日にはこんなコートを着ていたりします。だいたい、メグという番組はおしゃれなセンスで有名な作品で、「アニメの登場人物はみな、着たきりである」という法則が通用しません.この回は主役を張るだけに、ノンにいたっては実に目まぐるしく着替えをします。デビルマンの不動明君なんて、冬でも黄色のTシャツ一枚だし、海のトリトンだって年中「貫頭衣(かんとうい)」みたいな服一着だから、放送終了頃には潮風にやられてズタボロ状態になってんじゃないかと心配になったりしたんですが、さすが「魔女っ子メグ」は違うなあ〜!!

心臓病で外出できないはずのジュンが、なぜか大松先生のクラスに転校してきました.勉強は出来る、スポーツは万能、ピアノもうまいわ、ノンは我を忘れてボーッとなってしまいます.授業中当てられて答えられないなんて、秀才のノンらしくない・・・でも、むっちゃかわいいぞー!!!

プライドが邪魔して、ジュンのことが好きになっている自分の気持ちを素直に受け入れられず、ノンは意地悪ばかりします。ところが、我慢のキャパシティーを越えたジュンったら、いきなりぶん殴るんだもん!しかもこんな強烈に!!す、すげー・・・カミさんをアタシャ、こんなにドツいたことないっすよ.鼓膜破れないかしらんと心配したくらい。

しかし、そのあとのフォローが泣かせるね
「ノン、君はそんな女じゃないはずだ.僕の中の君は、もっと素直でやさしい、素晴らしい女性のはずだ」
って、泣きながら言うのねー。
ものすげー殺し文句だわ.ノンは陥落しちゃうのねー、これで。

校外学習でボートに乗った時、アクシデントでノンを乗せたままボートが暴走!このままでは爆発してノンが危ない!!そのときジュンが、炎の中からノンを救い出します。常人には考えられないミラクルぶり!私も趣味で合気道やっていてそれなりの腕前だが、とてもここまでの運動神経はないぞ!それにしても彼女の姿、かっこいいっすねー。紫と白がめちゃくちゃ似合うわ。いやー、もう最高っす!!

メグとノン、そしてジュンを乗せた船は無人島に漂着。そこで、どんどんいい雰囲気になってくる二人!!やってくれます!

ノンの顔にソフトフィルターがかかっている!雰囲気最高!!正直言って妻にアタックしたとき思い出して(同様に一筋縄じゃ行きませんでしたから)めちゃくちゃ感情移入しちゃってねー、ほとんどまばたきもしないで見ましたね、このシーン。いけいけ、そこだあ!!なんて、ジュン君応援しちゃったりして。

ところが、救出にきた先生方が

「え?ジュン?誰だそれは?ボートに残されたノンを追って、メグ、君は一人で追跡したじゃないか」

と言い出すのです。何かおかしいというか、話があいません。先生は

「最初からジュンなんて子は、うちのクラスにはいないぞ」

なんて言い出すのです。では、さっきまでのジュンは一体誰???

心臓が悪かったジュンは、1週間前に発作を起こして、人事不省の状態に陥りました。ちょうどその日が、「幻のジュン」が大松先生のクラスに現れた日だったのです。そうなんです、ノン恋しさのあまり、ジュンは「魂の状態」でノンに会いに来ていたのでした。幻のノンとジュンが抱き合ったちょうどその瞬間に、彼は自宅で息を引き取っていました。家の者も驚くほどはっきりした声で、

「ありがとうノン、僕も君を愛している」

が臨終の言葉でした。その話をジュンの母から聞いたノンは、号泣します。
もう、ノン大純愛物語なんですよね!!

それにしても、「エクトプラズム」になってまでノンに愛を告白しに行くとは、見上げた奴ですジュン君!!ファンなら見習いたいですよ、ほんと。

というわけで
今週のノンは→完全に主役です!!!!
        ノンフリークなあなたなら必見の回!
でもちょっと恥ずかしいと思う(爆)!


第26話「魔法大合戦」
                             
初回放映 1974年9月23日 
   脚本 山浦弘靖   演出 岡崎稔  作画監督 端名貴勇  美術 内川文広

ソフト大会でメグがホームランを打ち、そのお祝いパーティが開かれます。メグとラビがケーキのぶつけ合いをしたので、その姿にみんな大笑い。ノンもかすかに微笑みますが、このあと急に深刻な顔になって自宅に帰ってしまいます。
「そう言えば最近、ノン元気がないわよね」
なんて声もあがるほど。

自宅に帰って、鬼気迫る表情でピアノを弾くノン。必死で曲を弾きながらも、思い出すのはメグのことばかり。魔界から自身満々でやってきたものの、人間と楽しそうに暮らしているメグを見ていると、ノンはだんだん自信がなくなってきたのでした。

「ひょっとして、メグのほうが女王にふさわしいのでは・・・」
と思って悩むノン。とうとうメグに女王の座をゆずり、自分は魔界に帰ろうとまで思いつめます。

しかし、勝手に帰ったりすれば、女王からきついおとがめがあるのは確実。下手をすると魔界から永久追放されてしまうかもしれないのです。
「ノンがそんなになってしまったら大変!」
と、心配したメグは、ノンにわざと喧嘩を売り、彼女がやる気を出すように仕向けます。
最初は
「私はあなたと張り合う気はないのよ」
と、気弱なことを言っていたノンですが、メグに罵倒されるうちに本気で怒り出します。

だからって、いきなり般若(はんにゃ)みたいな顔にならないでもいいのに。うって変わって超ド迫力!!すげーなー!!蛇年生まれかしらん彼女。

思わずカッときて戦った彼女ですが、そこは頭のいいノンのこと、すぐに事情を察して、メグが自分のことを思って芝居をしてくれたことに気がつきます。感謝の言葉を述べるノン。なんちゅー優しそうな顔なんでしょうね。なんか、最初の頃と比べて、ひいき目も相当ありますが、どんどん魅力的な大人の女性になって来てますねー!

アニメの解説本で「郷ノン論」というのがあるのですが、「ノンはかたくなだった心もほぐれ、やがて魅力的な笑顔で笑うようになる」と書いてます。メッチャ素敵です。

というわけで
今週のノンは→とっても顔が素敵〜!でも、怒ると般若でしたけど・・・
       

第27話「さそり座の呪い」

初回放映 1974年9月30日 
   脚本 山浦弘靖   演出 設楽博  作画監督 荒木伸吾  美術 上田勇

実は、シリーズ中最高傑作という呼び声が高いのがこの回、第27話なのです。オープニングからしてすごいものです。何がすごいかって、いきなりミスティ八二−が出てきて、主題歌の「キューティー八二−」を熱唱するんだもの!
「このごろはやりの女の子、お尻の小さな女の子〜」
なんて歌い出すので、これを見た人は仰天するのは必定。
しかし、八二−って、どう見ても立派なおしりしてたと思うんだけどなあ。

どうも話がおかしいと思っていたら、これはテレビの話でした。
実にややこしいのですが、歌謡番組にミスティ八二−が出演していて、メグはその番組を見ていたのです。男装して歌いまくる八二―を見て、メグは

「いやーん!かっこいいわあ、しびれるう!!」

と大感激。そうなんです。知られていないことでしたが、実はメグは八二―のファンだったんです!かたや「元祖戦う女」、かたや東映魔女っ子シリーズの最高傑作。その両者が、実はスターとファンという間柄だったとは、これは実に意外な関係だ!
メグがなぜ八二―が好きかと言うと、もう理由は一つしかありません。
「二人ともよく脱ぐから」
に決まっています!!!!

メグは上機嫌でテレビの八二―を見ていたのですが、そこへマミが入ってきて、テレビを消してしまいます。その上、どうも顔色がよくありません。そのうち、彼女は倒れてしまうんですね。心配になったメグは評判の占い師のばあさんに相談しますが、「それはさそり座の呪い」というもので、メグがさそり座の呪いをといてやらない限り、マミはいずれ死んでしまうと脅かされます。

ところが、例の占い師のばあさんの家で、ノンは怪しいものを発見します。メグとノンの写真に短剣が・・・

実は占い師のばあさんの正体は、魔界の闇の女王サターンでした。彼女は現在の魔界の女王に恨みを抱き、秘蔵っ子であるメグとノンを亡きものにしようと狙っていたのです。マミの「さそり座の呪い」なんてのは真っ赤なうそで、メグをおびき寄せる罠だったのです。

写真の短剣を見て、メグの危機を察知するノン。さすが秀才だけあって頭がよく回ります。それにしても、荒木監督の回だけあって、ノンが抜群に美人〜!美しすぎる〜!!

サターンはさすがに強く、一方の力だけでは倒せません。そこで、特撮ヒーローばりの連携攻撃!ノンのダイヤのペンダントは弓になり、メグのハートのペンダントが矢になって、サターンを狙います。

二人の連携だけあって、すごいパワー!!サターンはこなごなに消し飛びますが、こいつは実にしつこく、このあとも何度もメグとノンの命を狙ってきます。

無事サターンを倒して、ノンの屈託のない笑顔が・・・
それにしても、最初に比べて実によく笑うようになりましたね。ノンが。
この笑顔のノンというのも、実に魅力的ですね〜

ノンと顔を見合わせて笑うメグ。このあたりのポーズにも、天然系のメグの性格がよく現れていますねえ。

というわけで
今週のノンは→さすが荒木氏!むちゃくちゃ美人
        性格も折り紙つきのいいオンナ!!


第28話「赤ちゃん騒動」
                             
初回放映 1974年10月7日 
   脚本 山浦弘靖   演出 大貫信夫  作画監督 矢沢豊  美術 千葉秀雄

メグの家の前に捨て子がありました。ちょうどマミの「想像妊娠騒ぎ」のあとで、赤ちゃんがさずかる予定だったのが、だめになったところでした。そのため、神崎家のみんなが赤ちゃんを喜び、可愛がって育てます。

しかしノンは
「そんなこと長くは続かないわよ。血は水よりも濃いって言うでしょ?」
と、冷めた反応。だいたいこのことわざ知ってるだけでも頭いいよね。メグより。

メグは怒って
「何よ、あなたみたいな冷たい人、顔も見たくないわ」
と言って帰ってしまいますが、それを見つめるノンの複雑そうな顔。精神的に大人の彼女は、ままごとのような今の幸せは、本当の幸せではないということが分かっているのです。

やはりというか、産みの母親が現れました。ご主人に死なれて途方にくれた彼女は、思い余って赤ちゃんを捨てたものの、あきらめきれずに様子を身に来たのです。泣いて立ち去ろうとする母に向かって、赤ちゃんが泣きわめき、当然のことのように親子はまた一緒になりました。メグはしみじみと

「血は水よりも濃い…本当にノンの言ったとおりだわ」

とつぶやくのでした。


というわけで
今週のノンは→人生達観してますよ。しかもそれが正確だ〜
それから、頭が決していいとは言えないメグに、ことわざ教えただけでも立派じゃ(爆)


第29話「天使の涙」
                             
初回放映 1974年10月14日 
   脚本 山浦弘靖   演出 新田義方  作画監督 上村栄司  美術 千葉秀雄

おいおい、そりゃないでしょう、という回です。修道院に美人のシスターがいるのですが、メグを見るとなぜか顔面蒼白になってしまうのです。しかも炎を異常なくらい恐れます。

シスターには実は妹がいて、火事で焼け死んでいたのでした。妹を救ってやることが出来ず、罪の意識にさいなまれて彼女はシスターになったのでした。

何とかシスターを救いたいメグは、魔法で妹に化けて、彼女の気持ちを楽にしてあげようとしますが、フルフルやクローの妨害でニセモノであることがばれてしまいます。
いつもなら「とんまな三枚目」で終わるフルフルとクローですが、今回ばかりは非常に悪質!

だって、メグの正体はばれるわ、シスターはそのあと、教会が火事になって、メグを救って身代わりに焼け死んでしまうんですから・・・

教会の焼け跡から、天に向かって昇っていくシスターの魂を、メグは目撃します。

マミはメグに向かって
「メグを助けたことによって、シスターの魂は神様によって救われたのよ」
と言います。

・・・しかし、ひどい話だと思うけどな。これは・・・
どうも私は納得ができんのですね。

その1 シスターが妹を助けられなかったといっても、あたりが火事ボーボーで手のつけられないような大変な状態だったんですよ。レスキュー隊員じゃあるまいし、普通の人にそれをやれと言うのは酷じゃないの?しかもこんな美人のシスターに(美人は関係ないかしらん?)

その2 メグは尼さんに化けて堂々と教会に入っていくが、魔女なんだから普通は十字架いやがるとか、尼さんになるのだけは嫌だとか、そういうリアクションがあってもよさそうなもんだが、ぜーんぜんないのよねー。だいたい神崎家は熱心なクリスチャンだが、キリスト教徒の魔女というのは聞いたことがない。だいたい、魔女とは本来、キリスト教以外のヨーロッパの土着宗教の、ドルイド教とかケルト教の司祭のことでしょうが。

その3 どう考えても、メグがシスターに近づけば近づくほどシスターは妹を思い出して苦しむのだから(メグが妹に生き写しだから)、メグはマミにだけじゃなくって、ノンに相談すべきでしたよ。ノンは頭がよくて冷静だから
「メグ、あなたがシスターに接近するほど、シスターはかえって苦しむんじゃなくって?」
なんてアドバイスをしてくれたはず。そうしたらシスター、少なくともローストにはならずに済んだんじゃないかと思うのであります。ハイ。

というわけで
今週のノンは→出たほうが、事態は好転したと思うけどなあ


第30話「不思議ないじめられっ子」
                             
初回放映 1974年10月21日 
   脚本 雪室俊一   演出 茂野一清  作画監督 高橋信也  美術 伊藤英治

これがマミちゃんでーす!いきなり出てきて、それまではロコがメグの親友だったのに、あっという間にメグの親友に納まってしまい、ロコは「スパイ大作戦の秘密司令」のように、いきなり自動的に消滅してしまいました。まあ、こっちの方がはるかにかわいいから、不満を抱く人は少ないと思うけど。

このマミちゃん、とにかくおかしな子で、相手にやたらなぐられます。ボスにもポカリとやられ、メグのパパには顔に水はかけられるわ、ビンタはされるわ、もう散々。

しかも、相手に殴られて
「またやっちゃった、エヘヘ」
って舌をぺろりと出すんであります。一体どんな性格しているんだろう?趣味で殴られているんじゃないかと思うくらい脳天気です。

メグのパパは、マスコミの前でマミちゃんに水をぶっかけてしまったもんだから、一躍有名人(?)になっちゃって、もう大変。そこへノンが現れたので、メグは
「なーに!?また嫌味でも言いに来たの?ひょっとしてあなたのしわざ?」
なんて言うんですよ。
メグちゃん、そりゃーあんまりだ。いくらノンが放送回によってころころ性格の変わるお天気女でも、その言い方はひどい!!

ここまでメグにむちゃくちゃ言われて、ノンはどう言い返すかと思ったら、
「あーらおあいにくさま。あたしは堂々と勝負するわ。卑怯な手を使うと言ったら・・・」
と、言外にチョーサンを匂わせます。

ノンちゃん、あんた今日はやけに冷静だね〜。普通、顔見ただけで相手にここまで疑われたら、激怒するよ。普通は・・・多分今日はカルシウム摂取が十分過ぎて、一日中座禅したみたいに満ち足りた精神状態だったのね。

メグはこのあと、チョーサンをとっちめますが、彼もシロ。結局真相は、マミちゃんが小さい頃、遊び半分で覚えた催眠術の影響で、彼女は知らず知らずのうちに相手を催眠状態にしてしまい、自分を殴らせていたのでした。それにしても、変な催眠術だな・・・

というわけで
今週のノンは→冷静過ぎるほど冷静。ひょっとして悟りを開いているのかしらん?
        考えてみれば、彼女はインド系の顔?


青ライン


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