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各話完全紹介 第31話〜第40話




第31話「愛の山彦」
                             
初回放映 1974年10月28日 
   脚本 今村文人   演出 岡崎稔  作画監督 端名貴勇  美術 内川文広

この回はメグによくある「トラウマもの」
昔、遭難者を救えなかったガイドの男が、メグたちの励ましで自信を回復するというストーリーです。

はっきり言って、他のストーリーは私はどうでもよくって、とにかくノンが出てればそれで幸せって感じなんですね。(今さらそれ言わないでもわかってるっちゅーねん)
どうでしょうこの回ノンの優雅なスタイル。お嬢様っちゅーか、女王様風っちゅーか、この手のカッコつけポーズが決まりすぎるオンナです。
(しかも、サイトやってるうちにこの回のセル画を大量にくださる方が現れ!私はこの回のセル画を24枚も頂戴したんであります!家宝になってるもんなあ・笑)

よく考えたら、この回はこれまでとは全く違う服の配色ですよね。ノンが赤色でメグが青色!ノンが赤のビキニ水着で出てきたときは、めちゃくちゃ似合わないと思いましたが、このおしゃれは別みたい。とてもイケテル!!

いかん・・・ストーリーの解説をすっかり忘れてしまったのだ。中年男のガイドが自信を回復するんですよ。要するに。間違ってもノンの代わりに中年男が載るようなサイトじゃないでしょ?あ、それから山で遭難して中年ガイドに助けてもらう若い男は、ノンのいとこです。(といっても、別に血がつながってはいませんが)


というわけで
今週のノンは→赤がこんなに似合うとは思わなかった!意外だ


第32話「はばたく魔女の影」
                             
初回放映 1974年11月4日 
   脚本 辻真先   演出 芹川有吾  作画監督 木暮輝夫  美術 土田勇

魔界から調査官のジョーカーという男がやってきました。こいつはトランプからぬっと出てきて、相当不気味な奴です。メグとノンに、
「魔界から刺客がやってくる。そいつは親しい人間に姿を変えているかもしれん。そいつは影の形がおかしい。二人とも用心しろ」
と言って去ります。

ジョーカーがそんな不安をあおるようなことを言うものだから、メグもノンもハラハラドキドキ。人を見ればみんな疑いたくなってきて、もう大変なことに。

冷静そうな風を装っていても、ノンもやはり不安にかられて、マミちゃんを魔法で攻撃したりします。でも、こんなのはまだかわいいほうで、メグなどは疑心暗鬼になってしまい、もう少しでマミを刺してしまうところでした。実は刺客が来るなんて真っ赤なウソ。ジョーカーが二人を試すためのものだったのです。それにしても悪質なやっちゃー!

というわけで
今週のノンは→やはり人の子・・・じゃなくて魔女の子
        不安にかられるのも仕方ないよねえ


第33話「サターンの使者」

初回放映 1974年11月11日 
   脚本 山浦弘靖   演出 設楽博  作画監督 荒木伸吾  美術 伊藤英治

第27話で死んだと思われていたサターンの奴、しぶとく生きていてローザという刺客を送りこんできました。ローザはあの手この手でメグをつけねらいます。あわやというところで、ノンのエネルギー弾がローザを直撃!彼女はマミに頼まれて、メグのボディガードをしていたのでした。このシーン、どっかで見たと思ったら、

「うおっ!この鋭角的で突き刺さるようなエネルギー弾は、つまりあのPSの魔女っ子大作戦で猛威を振るった『アイスピック』ではないか!!!???」

そうなんです。これが恐怖のツララ攻撃、泣く子も黙る『アイスピック』だったんですね〜!ゲームにまで取り入れられているくらいだから、このシーンでの破壊力も並じゃなかったです。メグがてこずったローザを一撃でふっ飛ばすんだから、ものすごいパワーですよね。

「この殺し屋、女王さまにつきだしたら死刑だわ。いい気味。さあ、メグ、手伝ってちょうだい」と、余裕しゃくしゃくで冷たく言い放つノン。

ところがメグと言えば、お人よしにも程があるというか、ローザの手当てをして、服まで作ってプレゼントしてやります。ローザも、メグを殺さないと自分がサターンに殺されてしまうため、やむなくメグを毒針で狙うことに。

「ハハハハ!そうはいかないよ!ローザ、その毒針をお出し!!」
ノンがメグを見張っていてくれたのです。それにしても、こんなふうに豪快な笑い声で登場するパターンは、どう見ても「妖怪人間べラ」。

最初このシーンを見たときは
「あれ?べラがこの番組に出ていたっけ?」
なーんて思ってしまいました。これはマジで・・・
何のかんの言って、ノンはメグのことがとても心配なんですよね。

良心の呵責に耐えられず、ローザは自分に毒針を刺して死んでしまいます。が、魔界の女王が「逆転ウルトラC的魔法」で彼女を生き返らせ、罪を許してやるのでした。
極端なお人よしながら、メグの真心が通じたわけですね。ノンもメグのそういうところが好きなんでしょう。もっとも、現実主義者のノンがいなかったらメグはとっくに殺されていたし、やはりこの二人は、お互いタイプが違うからこそ仲がいいライバルなんですよ。きっと。

それから、メグが寝室でローザの仕掛けにやられかけるシーンがありましたが、あれほど頻出した「凶悪なスケスケのネグリジェ」ではなく、普通のネグリジェになっていました。あれだけ裸を出しまくったから、きっとクレームか何かついたんでしょう。
でもそのかわり、内容は感動的な回が多くなってきて、喜ばしいことじゃないっすか。やっぱり、裸より内容ですよ内容。裸なんかより、感動が大切ですなー。(自分に言い聞かせるように)

というわけで
今週のノンは→見たぞー!必殺のアイスピック!!
        それからノン、ひそかにキミ、メグが好きだろ?


第34話「招かれざる客」
                             
初回放映 1974年11月18日 
   脚本 山浦弘靖   演出 新田義方  作画監督 上村栄司  美術 千葉秀雄

イヤー、この回は怖かった。何が怖いって、魔界からマミの同級生のオバハン魔女が押しかけてくる回なんですが、オバタリアンばっかだから、もうやりたい放題なんですよね。勝手に飯は食うわ、人のベッドで寝るわ、乱痴気騒ぎはするわ、こんなのは「招かれざる客」なんて、なまやさしいもんじゃないですよ。「今、そこにある恐怖」とでも言いますか、「髪の毛も太るような恐ろしさ」とでも言うべきか、ともかく、下手な核兵器なんかよりよほど恐ろしかったです。

だいたい、西洋でも「悪魔」が唯一かなわないのは「オバハン」だと言われてますからね。これはホントの話なんだから。教会も神父サンも平気で、どんな人間も誘惑してしまう悪魔ですら、オバハンが「麺打ち棒」持って出てきて
「このすっとこどっこい!何やってるんだー!えー!?」
と言って追いまわすと、悪魔の奴も真っ青になってスタコラ逃げるそうです。それくらいオバハンの威力というのはすさまじいそうな。

何しろノンも
「チョーサンから聞いたけど、ペニーが家に来たんだって?それは大変よ、ただじゃすまないわよ」
なんて言うんです。ノンはオバハン連中の恐ろしさをよく知っているわけですよ。そこへいくとメグは気楽だー。ペニーというのが友達魔女の筆頭格なんですが、これがまた、「ドラえもん」の「ジャイアン」みたいな顔をして、恐ろしく図々しいのであります。もうほとんど、ノンの「アイスピック」の比じゃないですね。破壊力が・・・

私の妻はバリバリの管理職なんですよね。それで、ひとまわり以上も年上の「部下」がいっぱいいて、この「オバハンたちの猛攻」には悩まされているもんだから、この回はギャグで見てられなかったですね。いやはや、ホントに怖かったなあ。

ノンも、メグの窮状を見かねて
「何ならアタシが女王さまに言って、ペニーを追い出してもらいましょうか?」
なんて言います。嫌味たっぷりで言うからメグは怒って、

「ふん!誰があんたなんかに・・・」
と言っているうちに、階段から落っこちるメグ。ここは妻と見ていて、二人でバカ笑いしてしまいましたわ。このあたりの庶民的なところがメグのいいところ。
猛威を振るったペニーも、さすがにやりすぎたと反省して、最後にパパの契約をまとめてやって、魔界に帰ります。このあたりも、メグらしい人情話でほろりとさせられるんですね。ノンだって嫌味言ってそうで、実はいろいろと心配してやってるんですよ。

というわけで
今週のノンは→オバハンの怖さを知っているのは、キーランを見てるから?


第35話「うちの二階の白い馬」
                             
初回放映 1974年11月25日 
   脚本 雪室俊一   演出 坂口尚  作画監督 谷沢豊  美術 千葉秀雄

魔法の国からキュービーがやってきました。この白い馬は、気に入った者を必ず魔界に連れ戻してしまうという馬です。この馬には魔法が効かず、魔女が一番恐れるのがこのキュービーだということです。それが、よりによってメグを連れ戻しに来たのでした。

ノンも「あの馬に見込まれたら最後よ、メグ」
とやけに心配そう。ラビがこの馬に乗ると言い張って、マミを困らせます。もし人間がキュービーに乗って魔界に連れて行かれたら、間違いなく死んでしまうとか。

メグは「キュービー、私が魔界に帰るからラビを降ろして!」
ということになって、魔界に帰ってしまうことに。これをみたノンはビックリ仰天、
「メグ、やってみるわね」
といって魔法でキュービーを止めようとしますが、
「だめ、効かないわメグ!!」
必死の形相なんですよ。何のかんの言って、メチャクチャ仲がいいんですこの二人。

ところが、アポを助けようとしてキュービーは車にはねられ、人を乗せられない体になってしまい、自分だけで魔界へ帰ることになりました。みんながキュービーをもてあます中で、アポだけはキュービーに親切にしてあげたので、キュービーが助けてくれたのです。このあたりはホロリとさせるところ。

というわけで
今週のノンは→メグのことやけに心配して、悲壮なものでした


第36話「かえらない人形たち」
                             
初回放映 1974年12月2日 
   脚本 辻真先   演出 岡崎稔  作画監督 端名貴勇  美術 内川文広

うぎゃー!もう、モデルチェンジしたはずだったメグのネグリジェが、二回連続で出現なんて、こんなうれしいこと、いや、もとい、ひどいことないですよねー。そうなんです、一時スケスケが直ったメグのネグリジェ、なぜか前回とこの回はまた透けるようになっているのであります。

いかん、ストーリー紹介をせねば。マミの大切な人形が排水溝に落ちて、行方不明になりました。お姫様の人形を探すため、メグは兵隊人形に魔法をかけて探させますがそれもまた帰ってきません。メグはノンに頼んで、共同で魔法を使い、自らミクロサイズになって探しに行きます。

このあたりはほとんど「ミクロの決死圏」のノリで、なかなか凝った演出です。人形たちはねずみに襲われていました。ところが、メグもねずみが大の苦手!さあ、どうなる??

ところが、チョーサンの命令でメグの邪魔をしに来ていたフルフルが、ねずみを見たとたんに

「キャーーーーーーーーーーー!!!!
ねずみだわああああああああ!!!!!」

我を忘れて飛びかかり、みーんなやっつけてしまいました。邪魔をするところか、メグたちを助けてしまったのですが、猫はねずみみたいな、小さな動くものを見ると、もうどうにも止まらんのです。私も猫8匹も飼っているからよく知っているんですが、ホントにこうなっちゃうのね。もう、どうにも止まらないって感じで。

二人共同でかけた魔法は、タイムリミットがあって、一定時間が過ぎるとメグは元のサイズに戻ってしまいます。
「狭い排水溝の中で元の大きさに戻ったら、どうなると思うの!?早く帰ってきなさいメグ!!」
と、冷や汗を流しながら待ちつづけるノン。とっても友達思いです。

というわけで
今週のノンは→メグの第一の親友といえるほどの存在です。今や


第37話「おかしな転校生」

初回放映 1974年12月9日 
   脚本 松岡精治   演出 茂野一清  作画監督 高橋信也  美術 土田勇

トットという転校生が来てから、変なことばかり。弁当はなくなるわ、宿題は消えるわ、それがみんなメグのせいになってしまいます。メグはとうとう泣きだす始末。
「メグを救うには、一芝居打つしかないわよ」
という相談をするノン。このあたりになると、今やメグ・エミ・ノンが仲良し三人娘という感じにさえなってきました。ロコはどこ行っちゃったんでしょうね。でも、私はエミちゃんに代わって何の不満もありませんが。

今回のこれは特筆!!トットの肩ばかり持つボスに怒って、エミちゃんが強烈なひじ鉄食らわせるシーンです!
「ボキョッ!!」
なんて、かなり強い鈍い音がしてたから、相当効いているはず。(映像を見ても、胸板にめり込んでました)ボスもひっくり返りますから。美人のひじ鉄は強烈な破壊力があるんです。

トットには双子の妹のチッチもおり、二人でチョーサンにだまされて、メグを魔界に追い返す陰謀をしていたのでした。バイクで逃げるチッチを、体操服姿でバイクにまたがり追跡するノン。ノーヘルだし、ムチャクチャやる女です。

「お待ち!!」とか
「観念おし!!」

なんて叫ぶシーンは、やたらドスが効いていてほとんど「妖怪人間ベラ」
チッチとトットはいたずらが過ぎて、魔界から追放されたのですが、
「メグか私が早く魔界の女王になって、二人を呼び戻さなきゃね」
と言うノン。そのあと

「フン!」

と言って二人はそっぽを向きますが、これは
「二人は仲良しだよ」
と言っているのと同じだと思うけどな。今や。

というわけで
今週のノンは→とにかく友達思い。メグの大親友ですなー


第38話「遠い国ゆき紙ヒコーキ」
                             
初回放映 1974年12月16日 
   脚本 雪室俊一   演出 設楽博  作画監督 荒木伸吾  美術 伊藤英治

この回は、本放映のときに再放送もされた回で、名作の誉れ高いのです。勉強はさっぱりだが、紙飛行機作りの名人の勇太少年が、魔界の紙飛行機を見て自信を喪失し、それをメグが必死で励まして、勇太に希望を与えるというストーリー。

勇太が窓からいっぱいの紙飛行機をなげすて、無数の飛行機が路地を飛び交うシーンとか、番組最後に、魔界の紙飛行機と、勇太少年の作った紙飛行機が一緒に空のかなたまで消えていくシーンなどは、美しくてとても感動的〜!!

って、これで終りかよ!ノンが出てないとめちゃくちゃに紹介文が短くなってしまう。これって懐かしの東京オフ会のとき、月影さんに指摘されたんでした(爆)


というわけで
今週のノンは→出ないもんだから紹介文まで超ショートになってしまった・・・


第39話「サンタの名はアポ」
                             
初回放映 1974年12月23日 
   脚本 辻真先   演出 芹川有吾  作画監督 木暮輝夫  美術 内川文広

奈良沢という老人がいて、孫が交通事故で死んでしまったんです。最愛の孫だけにショックが大きく、教会にも行かず、当り散らす自暴自棄の老人になってしまってました。アポが奈良沢家に飛ばしてしまったボールを、メグが怒られながら取り返しに行きます。

アポは奈良沢老人の事を聞いてかわいそうに思い、孫のタダシの代わりをつとめようとします。
「あのいじわるじいさんに、無理だと思うけどな」
と心配するメグに、
「大丈夫じゃ、アポはがんばっておるよ」
と言う老人。メグは
「え?あんた誰?どこかで見た顔なんだけどなあ???」
ひょっと見回すと、もうこの人は姿が消えています。一体このじいさんは誰?

奈良沢老人は、アポがしつこいのでさまざまな意地悪をします。
それでもへこたれないアポにあきれて
「タダシはヤンチャな子で、冬でも池で泳いだし、二階から飛び降りもしたんだ」
と言うと、その晩アポがやってきて、本当に池で泳ぎ、二階から飛び降りようとします。これには奈良沢老人もビックリ、奈良沢が必死になって二階から飛び降りたアポを受け止めるシーンは感動的〜!!

アポの優しい心に奈良沢老人のかたくなな心も、すっかり癒されるのでした。それで最後にサンタクロースが出てきて、奈良沢老人が礼拝する教会の周囲をまわって
「メリー・クリスマス」
と言うのですが、それがあの、不思議な老人その人でした!

メグは
「目には見えないものだけど、サンタクロースがとても大切なプレゼントをしてくれたのよ」
と言います。それは人間のあったかい心なんですね。このセリフにも泣かされました。

というわけで
今週のノンは→出る余地のないくらい、感動的なオハナシ!!


第40話「おてんば大レース!」

初回放映 1975年1月6日 
   脚本 山浦弘靖   演出 遠藤勇二  作画監督 阿部隆  美術 伊藤英治

神崎家の新春の初詣のお願いは
「メグのおてんばが直りますように」
というもの。それは無理でしょう。生きてる限りメグには無理。

ノンが「あたしとオートバイレースで競争する?」
と挑発したら、早速のってしまって自分もレースに出てしまうんだもの。だから無理だっての。

ところがレースにはチョーサンも出場していて、さまざまな新兵器でレースの妨害をします。メグには「伸びるパンチ式ヘッドライト」をぶち当てて転倒させるし、ノンはマジックハンドのくすぐり攻撃!
「きゃー!いやいやいや!!」
って調子で、ノンはくすぐられて大騒ぎ。とにかく、こんなに崩れたノンの顔はめったに見られません。

レースの途中で、なぜかメグは血清を届けることになってしまいます。病気の子供の命を救うか、レースの勝利を取るか、メグは思い悩みますが、ノンに勝利を譲って、やはり血清を届けるほうを取るのでした。
メグ、君はえらい!と拍手していたら
何とノンも、レースコースの途中でメグの帰りを待っていたのです。
ノン、君もえらいでないの!

というわけで
今週のノンは→あんたもエライ!コメディも似合うぞ〜


青ライン



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