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各話完全紹介 第51話〜第60話




第71話「決戦・大魔法!」
                             
初回放映 1975年9月22日 
   脚本 山浦弘靖   演出 岡崎稔  作画監督 端名貴勇  美術 伊藤英治

いよいよ、「魔女っ子メグちゃん」の放映も」、あと残すところ二話分になりました。この回は、最終回を迎える前の総決算的なストーリーです。これまでたびたび登場してきた悪役が大挙して出てくるんです。

まずは冬の精の「サムサ」が出てきます。9月中旬とはいえ、あまりの暑さに水遊びをしているメグ一家ですが、いきなり雪が降ってきました。他の町はなんともないというのに、メグの町だけが大雪なのです。

明らかにこれは異常気象で、これにつけこんでチョーサンが
「これは魔女のしわざですぞ!それは神崎家のメグです!」
と言って、町の人間たちを扇動します。このあたりは、いかにも中世魔女狩りという雰囲気です。最終回を目前にして、とってもシリアスな作風になってしまいました。
今度ばかりは絶体絶命と思いきや、メグの家族の必死のアピールで難を逃れるメグでした。

具体的には、ひまわりの花のエキスを加工して、マミが大魔法をかけます。それは巨大な火の塊になって、サムサはぶっ飛んで死んでしまいます。(花火みたいなものだな)マミは魔法の試験の時は、自信がないとかさんざん言っていたのですが、うって変わって大魔法を使うんですね。脚本がコロコロ変わっているんですね〜。こんなのばっかですけどね。

今度はジョーカーが派遣されて、アポに取り付きます。ジョーカーは以前来た時は、女王直属のれっきとした調査官だったのですが、結構根性悪いほうだったせいか、いつのまにかサターンの手下になってました。このあたりは当時はやっていた「エクソシスト」の影響でしょう。

思わず魔法でアポを助けるメグ。ジョーカーは
「ははは、ついに家族の前で魔法を使ったな、これでお前は終わりだ」
と勝ち誇ったように言います。怒ったメグの魔法が炸裂すると、

トランプに戻ったのち、コナゴナに吹き飛ぶジョーカー。ほ、ホントに死んじまったんですね・・・少女モノとは思えないシリアスな展開です。しかし、正体を知られたメグはさすがに家にいられず、外に飛び出します・・・が、サターンに命を狙われます。それにしても、こいつのしつこさと言ったら並じゃないですね。死んだはずなのに何回も生き返ってくるし、こいつのしぶとさはほとんど「13金」の殺人鬼ジェイソン並み。

ノンが助けに入りますが、サターンに逆襲され、絶体絶命の二人、さあ、どうなるのか!そこへ助っ人が現れました!かつて迷惑ばっかりかけたあの「レオン」と「おしかけおばさん魔女連中」です。

ノンみたいに理詰めでズバズバ切り捨てていると、こういう時に助けてはもらえません。このあたりが人情家のメグの強みです。だからこそ、女王候補からはずれてないんでしょう。能力的な点からいうとノンのほうがはるかに上回っているけれど、「他からの協力」が期待できるのがメグの長所です。レオンは「タイプ」なんだなあ〜よく出てきてくれました!もっとも、以前と声優さんが違いましたけど(笑)そしてついに滅び去るジョーカー。こいつはしつこすぎました。

残るはチョーサンへのお仕置きです。いつもいつもいつも妨害ばかりで、今度ばかりはメグもノンも怒り心頭にきております。そしてとうとうやってしまいました。二人の怒りが爆発して、チョーサンの屋敷はこなごな。ここまでやってしまう魔女っ子というのもはじめてでしょう。二人ともムチャクチャやる女です〜

というわけで
今週のノンは→次はついに最終回!果たしてどんな女になって出てくるやら


第72話「さようならメグちゃん」
                             
初回放映 1975年9月29日 
   脚本 山浦弘靖   演出 芹川有吾  作画監督 荒木伸吾  美術 伊藤英治

 みなさま、長い間楽しんでいただきましたこの「各話紹介」も、いよいよおしまいです。
最終回なんですから、これ以上作りようがありません。この「各話紹介」は、CSの放映にあわせて、それこそ本当に「リアルタイム」で作ってきました。
このたび有料化を直前にして、滑り込みセーフでヤフーオークションにより、ついに「魔女っ子メグちゃん」のLDを手に入れることが出来ました。これで、やっと「魔女っ子メグちゃんの次回予告」が見られるようになったのです。
というわけで、最終回についてだけは次回予告のページまで作ってみました。

さてさて
最後にLDを手に入れたというものの、私はこの作品はずーっとCSで見ておりました。
本放映の頃は、最後まで見なかったため、後半に至ってはほとんどストーリーを知りませんでした。そのため、本放映はとっくの昔に終わっているのに、それこそ現在放映されているのと同じ感覚で、次週の放送を楽しみに待つことが出来ました。
こういう新鮮な感覚があればこそ、「72話分の各話紹介製作」なんていう、ものすごく労力の要ることが出来たんだと思います。最初にLDでドカーンと手に入れてしまっていたら、あまりのボリュームにげんなりして、とてもこんなことは出来なかったでしょう。世の中何が幸いするかわかりません。

そんな調子で毎週毎週「各話紹介」作ってきましたが、とうとう「魔女っ子メグちゃん」も最終回を迎えることになりました。最終回の次回予告が出たら
「うわー、とうとう終わってしまうんだねえ」
と、結構感慨にふけっちゃいましたねえ。本放映の時にリアルタイムで見ていた女の子たちは、これを見て多分すごく胸に迫ったんじゃないでしょうか。

テレビのネタ本で「最終回にほえろ」なんてのも出てます。そんなのを見ると、作品によって、ムチャクチャ感動的なのもあれば、ずっこけるようなひどいのもあるようです。

個人的に思い出してみますと、とっても印象に残っている最終回といえば
息子がハマって見ていた「勇者特急マイトガイン」でしょうか。あれは息子も妻も、私も好きで、合体おもちゃなんかずいぶん買ってしまったし、毎週結構楽しみにしてみておりました。最終回近くで味方ロボがどんどん殉職していくんですが、こーゆーシーンなんか涙なしには見られませんでした。
「ひえー、なんてシリアスな演出なんだあ」
と嘆きつつ思いっきりセンチにひたっていたら、なーんと最後の最後で敵の親玉の正体が
「マイトガインたちはアニメの世界の人間で、つまり二次元人。敵の親玉は三次元人で、要するに作画監督なんである」
ということがわかったのです。
どっひゃー!!
そ、それはねーだろ、それは!!
それを言っちゃ身もふたもありまへんがな。
掟破りという点ではこれの上を行く作品はいまだに現れませんねえ。
何がなんだかわからなくなったエヴァも捨てがたいけど・・・
妻も息子も私も、ブラウン管の前で口をあんぐりしてしまい
「これまでの感動を返せ〜」
と叫びたくなっちまいましたわ。

と、ここまですごいのは別格としても、なかなか「これだ!」という最終回はありません。
ちょうどメグの放映時期とダブるように放送されていた、あの「キューティー八二−」なんかも、私は見てましたが、あの番組の最終回などは
「え?何、これが最終回?」
と思うような、尻切れトンボみたいな終わり方でした。
その後事情がわかってきたのですが、「キューティー八二−」は、本来ならばもっと続く予定だったんだそうです。テレビは25話で終わってしまいましたが、実際には、あの荒木監督が「キューティー八二−」第26話を担当する予定で、作りかけてもいたそうなんです。
ところが「キューティー八二−」は、視聴率こそよかったものの、主人公の女の子が脱いで脱いで脱ぎまくるという内容のせいで、途中打ち切りのような形で終了してしまい、荒木監督としてはそれが心残りだったということです。
そこで次回作の「メグ」では、かなり気合入れて最終回を作ったみたいです。
80年代に出た「ロマンアルバム・キューティー八二−」という本を所有してますが、その中で荒木監督がインタビューに答えて
「メグを描いている時も、八二-の影響が出て困りました」
とコメントしてます。
この「八二−で不完全に終わった分を、メグで完全燃焼させる」
という思いが、メグの最終回をかなりのレベルに仕上げたのではないかと思います。
さてさて、最終回はいかなる展開になるのやら

では、メグちゃんのセリフをそのまま紹介することにします。(赤字がその部分)
ネットなので音楽の効果が入らないのが残念ですが(最終回の「女と女の大激突」じゃ、ちょっと違いますが)、最終回の次回予告の雰囲気を味わってみてください。

とうとう女王様からのお迎えがきました。人間の世界に別れを告げて、魔界へ帰らなければいけません。さようなら、私の家族、さようなら、私のお友達!私のことは、もうすぐみんなの記憶から消えてしまうでしょう。私は魔界で、ノンと最後のテストを受けなければなりません。次回、魔女っ子メグちゃん最終回「さようならメグちゃん」見てね!

↓ここより本編

                             
初回放映 1975年9月29日 
   脚本 山浦弘靖   演出 芹川有吾  作画監督 荒木伸吾  美術 伊藤英治

女王から、ついにお迎えの手紙がきました。いよいよメグとノンのどちらかが女王に選ばれるのです。ノンの寝姿というのは、気品があるというか、ほとんど女王の貫禄ですね。ノンのパジャマは、一応バラの花柄なんですね。初めて知りましたわ。

同じ頃、同じ手紙がメグのところにも届きますが、ものすごーい寝相です。そこに金色に光る女王からの手紙が来て、メグの口と鼻にかぶさったので目を覚ます。窒息してしまいそうに思うけどなあ。

そうなると大変です。神崎家からメグの記憶を一切消してしまわねばなりません。チャッピーの場合は大王自らの大魔法で「完全消去」されてしまいましたが、メグの場合は各家庭、個人レベルの魔法だったので、なかなかうまくいきませんでした。家族として暮らした記憶は、魔法で消そうとしてもなかなか消えないのです。メグにとっては、家族と暮らした記憶が消えてしまうのがつらくてたまりませんでした。

学校へ行っても、メグの気持ちは晴れません。友達とももうすぐ別れなければならないのです。はしゃぐ友達を目にしても、メグは落ち込むばかり。
「あーら、ずいぶんおちこんでいらっしゃるようねえ」
「ノ、ノン!?」(メグ)
「くだらない人間にかかわって、人間界を忘れられないようじゃあ、次の女王の座は、私に決まったようなものねえ」

後半近く、いい子になりすぎた反動が一度に出たような、嫌味で高慢なノンの態度。荒木監督の回はノンの性格が歪んでいるんです。でも、めっちゃ美人。
「悪女で超美人」
というのは、一番ノンらしいと言えばノンらしい!個人的には、こーゆーノンはムチャクチャ好きですね〜(笑)

神崎家でも落ち込んでいるメグに、ラビはわざといたずらをしかけて、メグを怒らせます。かっとなって暴れるメグ。
「よかった、やっと普段のおねえちゃんらしくなったよ」(すげーセリフだけど。考えてみたら)と言われて、はっとするメグ。

そして、メグが学校から帰ってくると!メグの部屋がなくなっている〜!!
「どうしてこんなことをしたの!」
とマミにつめよるメグ。しかし、「魔界に帰るあなたの記憶や思い出は消さなくてはならないの」
と言われて一言も言い返せないメグ。そうです、その通りなのでした。

神崎家で過ごす最後の夜。魔法でメグのことを忘れた家族の楽しそうな会話を、二階のがらんとした「元・自分の部屋」で寂しく聞くメグ。

しかし、家族の絆とは恐ろしいもの。みんなで記憶の断片をたどるうち、みんないっせいに
「我が家には娘がいたはずだ。そうだ、その子の名はメグだ!」
と言い出しました。しかし、すかさずマミが魔法をかけて

「今、メグとか言ってらした?」
「え?だれ、それ?」
「そんな子知らないぞ」
つらい会話を震えながら聞くメグ。

「お願い、みんな、メグのことを忘れて」
マミも涙を流しています。こらえきれずに、そのまま部屋に倒れ付して号泣するメグ。もう、この家には帰れないのでした。

一人寂しく神崎家をあとにしたメグは、いよいよ女王さまの迎えの馬車に乗りました。もう二度と、人間界には戻れません。このシーンなど、美しいので有名です。昔はよく「アニメ特集」の挿絵などに紹介されていました。

さてさて、魔界についてみると、チョーサンが鎖をつけられて、床掃除をさせられています。
「あたしゃ、調査官の仕事がさっぱりうまくいかなくて、とうとう女王さまからお叱りいただいたんだよお」
というチョーサンに
「ざまあ見ろ、いい気味だわ。あたしが女王になったらこんなものじゃすまないわよ〜」
とにらみを利かせるメグ。そうなんでした、こう見えてもメグは女王候補で、女王になったりしたら、魔界の最高実力者なんです!魔界がものすごいことになるとは思いますが、彼女にとっては絶大な権力が目の前なんですね・・・

「ちょ、ちょっとメグ〜!!」
と言ってあせりまくるチョーサン。そうです、さんざんメグには意地悪してきただけに、メグが女王にでもなったら、チョーサンはどんな目にあうか分かりません。フルフルとクローも事情は一緒。盗みやら誘拐やら、やりたい放題やってきただけに仕方ないです。

その頃、メグのことを夢で思い出したアポが、大雨の中をメグを捜しに行ってしまいました。
「いくら魔法とはいえ、夢の記憶までは消せなかったんだわ」
と言ってうろたえるマミ。

ずぶぬれで連れかえされたアポは、高熱を出して死にかけてしまいます。
「アポが高熱を出して死にかけてますよん、うわごとでメグ、メグって言ってるの。メグ、すぐ行ってやってくださいなあ」
「ええっ!アポが高熱を!そりゃ大変だわ!!」
神崎家の様子をメグに報告にいくチョーサン。しかしそのあとすぐに、今度はノンの所に行って、

「というわけで、メグのやつ、勝手に魔界を抜け出したわけですから、メグは失格で、女王はノンさま、あなたのもの。女王になられましたら、ぜひこのチョーサンをよろ・・・」

ばっちーーーーん!!!

「バカ!アホ!!マヌケ!!!!余計なことを!!」
(ここまでむちゃくちゃ言うノンのド迫力も、ものすごいですねえ〜。この迫力で女王になったら、間違いなく恐怖政治になりそう。領土なんかは猛烈に拡大するかもしれないけど。きっと反対派の粛清なんて情け容赦もなく、ドンドコやるんだろうなあと思って作ったのがあの「小説・魔女っ子大作戦2」なのであります)

「私のとの対決をすっぽかして勝手に逃げ出すなんて、許せないわ!!」
「正々堂々とメグを負かして女王になること」にこだわるノンらしく、怒り狂ってメグのあとを追います。

メグが人間界に降りようとしていると、魔法の傘(第一話で登場したメリー・ポピンズ風のもの)が、つぶされてしまいました。
「ノン!?」
「あたしと勝負しないで行くつもり?」
「勝手に女王になればいいじゃない」
「お黙り!ライバルのあんたをめちゃくちゃにやっつけて女王になってこそ、あたしの気がすまないのよ!」
これを聞いて
「なんてやつなの〜!!」
と言って怒ったのが妻でした。ノンが悪女になって出てくると、かなり意識しているらしく、ご機嫌が悪いです(爆)

例の決めポーズで魔法合戦を挑むノン。
「ちょ、ちょっと待ってよノン。あたし今、あんたと戦っている暇ないのよ!アポが病気で・・・」
「言い訳してもダメ!!」
「このわからず屋〜!!待ってって言ってるのよ!」
「エイッ!!」「シャランラ〜!!」「エイッ!!!」
PS「魔女っ子大作戦」で炸裂したノンの必殺技「アイスピック」が炸裂!魔法合戦ではノンにかなうものではありません。ズボラにサボっていたメグとは違って、魔力は折り紙つきです。

しかし、ノンが
「ふん、アポがなにさ。人間なんか」
と言ったセリフ一つで、メグがぶち切れてしまうって、世にも恐ろしいことになるのでした。

誰が見ても勝負がついたと思われたのに、
「うう、いくじなし!魔法を使わなきゃ何も出来ないくせに!この〜!!」
「な、何だって??」
(↑何のことだかさっぱりわかっていない)
「魔法抜き!!素手でやれるかア!!!」
「そ、そんなあ!あたしたちは魔女の国の、魔法の・・・」
うろたえまくるノン。そりゃそーでしょう、どう考えてもノンの方が正論で、魔女だから魔力で勝負するのが当然です。

しかし、そんな理屈などはおかまいなしなのがメグのすごいところで、言わば公務員とか教員の世界にヤクザの論理持ち込んだら、誰も勝てないのとおんなじです。
予想外の展開に圧倒されてしまって、理詰めで動くだけにこうなるとノンは弱いです!
理屈としては本当にメッチャクチャなんですが、毎日兄弟げんかで鍛えているだけに、肉弾戦ときたらメグの右に出るものはない!!!

「うるせーーー!!!このやろーーーーーー!!!」
「きゃーーーー!!」
響きわたるノンの悲鳴。なまじエリートでシモジモのことにうといだけに、こういう原始的な肉弾戦に持ち込まれると、ノンのもろさが出ます〜。ボカボカ殴られるノン。こうなると誰も手がつけられません!恐るべきメグのケンカ強さ!魔法の実力とか何とか言う前に、気力で相手を圧倒してしまってます。ケンカではこれが一番大事な要素なんですね(爆)

「あー、また始まりました!
ハレンチ(←死語・・・)と言おうか、すさまじいと言おうか、もう言えません!!」
アホ丸出しで実況するチョーサン。
あまっさえここで「シャランラシャランラ イエイエイエ〜」っていう、例の主題歌が入るんです。
ものすごーいノリの中で繰り広げられるすさまじき女の戦い!!

「アポが何さとは何さ!大事な妹なんだぞ!!」
「あー!やめてよ!このおてんば!!」
「うるせー!こんにゃろーーー!!!」
「まーハレンチ!!女と女の大激突〜〜〜〜!!!」
全くもって、女子プロレス実況のリングアナそのまんまです。(ほんと、アホ)こんな対戦やってたら、大人気間違いなしでしょう。

「この!この〜!この!」「どうだあ〜!!」
往復ビンタのラッシュでおしまくるメグ(すげード迫力)

「何をおお!」
「あー!!」
と、長く伸びた爪でノンの反撃!これまたすごい!
ひっくり返るメグ。これが正真正銘、最後のパンチラ(何を解説してるのやら・・・)

「とおっ!」
必死になって反撃しようとするノンですが・・・

「あーーーっ!!」
「どうだーっッツ!!」(髪の毛をつかんでひきずり倒すメグ!)
ロンゲだけに、こういうバトルでは圧倒的に不利です!髪の毛つかまれたらおしまいですから。

「お前なんかに、人間の心がわかってたまるかあああ!!」
ものすごーいバトル!!壮絶なキャットファイト!!

「も、モーレツ(←これも死語!)であります!!」
と、またもや恍惚の表情で実況中継をするチョーサン。このアホさ加減は一生変わりません!たぶん!!

「この魔女やろーー!」
「自分だって魔女じゃないのよ!!」
「うるっせーーー!!」
ノンの髪の毛を持ってブンブン振り回すメグ。

「もう、チョーサン、だめ!」
興奮しまくるチョーサン!救いようがない・・・

「てめえなんかとは魔女は魔女でも、出来が違うんだア!」
とうとう飛行機投げまで飛び出しました。まるっきりプロレスです!!大技の炸裂ですね〜!!

「あーーーー!!」
メグをメチャクチャにやっつけるどころか、自分のほうがズタボロにやられるノンでした。

「こ!の!デベソ魔女っ!!」
ムチャクチャ言いながら馬乗りになるメグ

「あーーーー!やめてよ〜!!こんなのないじゃない〜〜!!!」
完全に声が裏返ってしまったノン。

「やめるか!だいたいその、とりすましたなまっちろいツラが前から気に
入らなかったのよ!ホントに今日はもうギッタギタにしてやるからね!!」

と、ここで
「おやめ!!」
女王さまの声がひびいて、勝負は水入りになりました。もうちょっと早くに助けにこんかい〜とも思いましたけど、やっぱり楽しんで見てたんではないでしょうかね〜当時の視聴者。というか、息子と二人でこの回を見ましたが、このバトルには圧倒されちゃったですね〜
「うおおおお!す、すげええ!」
と、二人してびびりまくりました。
妻は、ヒジョーに複雑な顔して何も言いませんでしたけど(核爆)

と、ここで場面は急に神崎家に変わり、高熱で苦しむアポが、メグの名を呼んでいます。
「あっ!お姉ちゃんだ!」
とたんに元気になって起き上がるアポ
「そんなバカなことを言うものじゃありませんよ、あれっ!!」
ビックリするマミに、メグが事情をしゃべると、女王の裁定はこういうことでした。

神妙に聞き入るメグとノン。それにしてもズタズタ、よくここまでやったもんだわ。ノンの服なんかほとんどワカメみたい。

「二人とも、まだ修行が足りないようですね。メグ、あなたは人間に溺れすぎています」
「ハイ・・・」(うなだれるメグ)
「フフン!」(勝ち誇るノン)
「それから、ノン!」
「は?はい!」
「お前は人間を知らなすぎます!」
「・・・・・」
人間を知らない、とはいうものの、しょげ返ったノンの顔はやけにかわいらしいです。(むちゃくちゃかわいい!)人間界で暮らすうちに、かなりやわらかくなってきているのは事実ですね。

でも、一つ言わせてもらうと、だいたい女王の指示が具体的じゃないですよね
「修行せー修行せー」
って言うだけで、一体どんな修行を何の目的のためにするのかがさっぱり分かりません。
黒魔術の修行なのか、ボランティアなのか、帝都破壊が目的なのか(このネタは受けたようで、ありがたいっす)、修行の目的も、方向性も、72話もストーリーがあるのにもかかわらず、さーっぱり指示されたことがないんです。

具体的にどうすりゃいいのか分からないから、メグは自分の好みで人間との共存を考えるし、ノンはすぐ破壊工作に走るし(こっちが魔女としては王道だと思いますけど)、
これじゃ両者ともまともな成績があげられるわけないんです。

たとえて言うなら、子どもに
「なんか分からんけど、とにかく勉強はしとかなきゃならんから、おみゃー、勉強せー」
と言っているのと同じで、絶対効果があがらんですね。これじゃ。模擬試験で何点ぐらい取れとか、代数やり直せとか、どこどこ大学の何科を狙ってみろとか、もうちょっと具体的な指示を出さなきゃダメですわ。だから最大のネックは、この女王さんのあいまいな指示だと思いますなあ。

「ママ、この娘さんは誰かね?」
と、パパだけが依然として魔法がよく効いてしまっていて、メグのことをキレイに忘れてます。
「やーねー、やけに魔法が効きすぎちゃって。ホラ思い出せ、ホラ思い出せ〜」
思わず吹き出すメグ。

その翌日
「行ってきまーす!」
何事もなかったかのように、元気に登校するメグ。
「どうだいママ、あの子は幸せをしょって歩いているみたいじゃないか」
(トラブルをしょって歩いているような気もしますけど、感動的な最終回なので、あんまり突っ込まないようにします。突っ込んでるか・・・)

ここでエンディングテーマがかかります
「何でもできると〜人は言うけれど・・・」
と、走り去っていくかと思われたメグが、頭をかきながら、急にこっちに戻ってきます。そうです、これからすごく有名な
「メグが視聴者に魔法をかけてくれる」というシーンになるのです

「みなさーん、長い間ありがとう。お礼に、魔法をかけてあげるわ。テクニカテクニカ、シャランラー!そーら、もうあなたは、私のことを忘れないわ。またどこかで会ったら、声をかけてね。じゃあ、その時まで さようならー」

これで「魔女っ子メグちゃん」はおしまいです。

本放映の時も、製作側が予想しないほど長続きした作品でした。サイト作った私も、まさかこんな巨大なコンテンツ作る羽目になるとは思いもしませんでした。

放映してずいぶん経つのに、こんな労力かけさせてサイト作らせるなんてやっぱりメグの魔法ゆえ??ここまでお付き合いいただいた皆さんも、お疲れ様でした。私も皆さんも、結局この最終回のメグの魔法にかかっちゃって、放送終了してこんなにたつのに、まだ忘れられていないんじゃないでしょうかねえ。


青ライン


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