郷ノン論・データベース

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↓郷ノンの説明です
青ボタン強烈なライバル
 「魔女っ子」というネーミングがわざわざついていることからも分かるように、「魔女っ子メグちゃん」は東映魔女っ子シリーズの中でも、人気と完成度の点でシリーズ一という声もあがる作品です。この作品は視聴率的にも成功し、72回というロングランを記録することになりました。魔女っ子シリーズで最初にLD−BOXが発売されたのもこの作品です。いまだに根強い人気を誇っているように思います。
 この作品は、従来の魔女っ子シリーズとは決定的に違った点を持っていました。それがライバル魔女・ノンの登場です。それまでは「少女モノのお約束」的な、いじめ役のキャラは出てはいたものの、とどのつまりは「意地悪な友達の一人」に過ぎませんでした。主人公は魔女だったり、サイボーグ少女だったりして(これはミラクル少女リミットちゃんの場合などです)、普通の人間とは比べ物にならない能力を持っていましたから、主人公が自分の立場を脅かされるほどの存在ではありませんでした。ところが、この「魔女っ子メグちゃん」の場合は話が違いました。
 二人は魔界の女王をめぐって、人間界に修行に降り立ちます。おてんばで人情家でおっちょこちょいなメグに比べて、ノンは頭脳明晰でクール、落ち着いた大人の雰囲気を持ち、しかも魔法の実力は明らかに上なのです。立場が同じ魔女で、しかも能力が上のライバルが出現しては、主人公もうかうかはしていられません。この緊張関係が作品に強烈なインパクトを与え、従来の路線とは決定的に違う側面へと導いていったのは間違いありません。
                                         

何から何まで対照的
 カールした赤毛で衣装も赤中心の人情家メグに対して、ノンは全身すべて青色で統一され、スタイルもよく正統派の美人そのもの。成績優秀で読書家、スポーツ万能と非のうちどころのないくらい優秀な女性です。ところが問題なのはその性格で、秀才にありがちなクールさ、悪く言えば人の気持ちを考えない冷酷なところがあり、能力的には明らかに劣っているメグに最終的には負けてしまうことにもなります。とはいえ、単なる「嫌なやつ」程度なら、ノンが今日まで人々の記憶に残ることはなかったでしょう。ところが、彼女はとても複雑な性格をしていました。論理的で非情な点もあり、その一方で友情を大切にする義理硬い一面もあり、人間を馬鹿にして友人を作らない反面、人間と仲良くやっていくメグを見て大いに自信を喪失し、メグに魔界の女王の座を譲ってしまおうとしたりします。自分の能力に絶対の自信を持っている反面、その自信が揺らぐとノイローゼ状態になってしまったり、クールさと義理固さ、強気ともろさが同居している複雑な性格の持ち主でした。
 放映回によってノンの性格がコロコロ変わるのも有名で、義理堅く友人のピンチを救うかと思えば、次の週には単なる嫌味なヤツになっていたり、人間を小ばかにして鼻であしらうかと思えば、その次には人間の男にふられて涙を流すなど、「お前、多重人格だろ〜!!」とつっこみたくなるほど激しい変わりようでした。70年代のアニメはラフに作っていて、脚本によってキャラ設定がバラバラだったと言えばそれまでですが、現実世界の「イイ女」が気分をコロコロ変えて振り回されるのにも似て、慣れればこれも結構愉快なものであります。

根強いファンも
 このように非常に癖のあるキャラクターでしたが、正統派の美女なのは誰も文句がつけられないところです。クールで本音の物言いも、(慣れれば)痛快ですらあり、「魔女っ子メグちゃん」のファンの中には、ノンのファンがかなり存在しています。下手をすると人気度ではこちらが上回ることもあるほど。言ってみれば二枚看板、ダブルエースでしょうか。メグにとってもノンは、最大のライバルであり、気を抜けない相手であると同時に、相談ごとがあれば真っ先に打ち明ける一番の親友でもあるのです。
 ネットでの付き合いなどで、ノンの人気についていろいろと意見を聞く機会がありましたが、面白いことに女性はだいたいが「ノンが好き」であり、男性は半々のように思います。その場合も、好きな人はとことん好きであり、嫌いな人はとことん嫌いであるということが言えましょうか。とことん好きな代表が私でして、何しろサイトまで作ったくらいです。もうノンが好きで好きで、今の妻と結婚したのも、彼女がノンに似ているからという理由なくらいで・・・(こいつも本当にクールな性格で、しかも赤が嫌いで青や白や黒などの冷色系の服を好んで着ます。顔が似ていると性格も似ているということを実感しました)本当に「結婚」までしたくらいだから、多分日本でも一、二を争うノンのファンではないかと思っております。よって私のハンドル名も「ノンフリーク」なのです。
 先ほど「女性は大体がノンが好き」だと書きましたが、当然例外はあります。妻も実は「ノンが大嫌い」だと公言してはばかりません。その理由は
「死人みたいに顔色が悪いから」
作画監督は有名な荒木伸吾さんですが、荒木さん自身も色塗りが終わって手元に帰ってきたノンを見て
「やや!何だこれは!死化粧!?」
とびっくりしたのは有名な話らしいです。作画監督が驚いているなんて、いったい誰が指示を出したのやら。今にして見てみると、化粧は濃いわ、アイシャドーはどぎつくて高級クラブのチーママみたいだわ、中学生のくせにバイクで学校に行くわ、おまけにそのバイクの音が仮面ライダーの「サイクロン」そのまんまだわ、突っ込みたくなる余地は吐いて捨てるほどありますが、それでも好きなものは好きでして、そのあたりがファンの面目躍如といったところです。
 おしなべて女性はノンが好きと書きましたが、考えてみれば彼女は典型的なキャリアウーマンですからねえ。自分の才能に自信を持ち、周囲に媚びを売らない自立した女性です。そのあたりが同性に人気のある秘密なのでしょう。ちなみに、私の妻も、やはり、典型的なキャリアウーマンです。


雑誌に紹介された論文は次のようなものがあります。

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なお、ノンについては私も研究論文(?)を書きましたのでよろしければご覧ください。

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さて、以下はお客様の幸二さんに情報提供いただいた、各種お役立ち情報です。なぜこれがあるかというと、ひとえに私が使ってるから(笑)結局自分で参考にするためのHPなんですよね。

次へ記憶力向上法

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次へ脳の回転力アップシリーズ

次へ新・脳力アップシリーズ

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