郷ノン論

青ライン

青ボタン郷ノン論 その1
 アニメ関係の本でも、東映魔女っ子作品を取り扱うことは比較的少ない方ですが、コアラブックス発行の「アニメ美少女キャラ事典2000」(2000年2月10日発行)には、郷ノンが取り上げられています。
しかも、なぜか主人公のメグは取り上げられず、ノンだけが載っているという、完全に主役逆転の状態でです。以下にその記述のまま抜き出してみましょう。

「アニメ美少女キャラ事典」2000より

  郷ノン    ごう のん
  作品・魔女っ子メグちゃん  キャスト・つかせのりこ
 
 全身青づくめの美少女。魔法少女の中でも最高に能力があり美少女であることは間違いない。
 魔法の国の時期女王さま候補として、修行のために人間界に降り立ち、さまざまな出来事を乗り越えて立派に成長していくありがちなストーリーに、ライバルを取り入れることによって、主人公の神埼メグのずぼらさを世に知らしめた優秀な女性である。
 子供が見ていても、主人公のメグより彼女のほうが魔法の力も能力も優秀で、美人でカッコよく映っていたに違いない。それだけメグは頭悪そうに見えたのだ。
 しかも、あのちょうちん袖の衣装は、きっとお姫さまをイメージしたのかもしれないが、大不評だ。ついでにぐるぐるとげとげした、もみあげだけ伸びた赤茶な髪も不評だ。
 それに比べ、ノンは髪から服装まで、青で統一され、クールビューティーさを表していた。オープニングの目からアップで登場するシーンなんてカッコよすぎ。
しかし、中学生なのに青いアイシャドーは、ダーク系の美しさがきりりと出てはいたが、いいのだろうか・・・。まねしていた奴いたね、そういえば。
 当初ノンは人間なんて、と言った感じで人間達と仲良くすることに嫌悪感を抱き、一刻も早く立派な魔女になることだけを考えていた。人間界にいるのは修行のため、そのためだけであり、ライバルのメグ(あまりライバルと思っていなかったが)ともなれあうことがなかった。
 しかし、そのうち、人々の暖かい優しい気持ちに触れることで、かたくなだった心も次第にやわらかくなり、優しい表情で笑うようになる。
 大人である。初めから脳天気にふるまうメグに比べ、数段成長していく姿が見れるノンの方が、大人の魔女になっていく魅力が現れていた。
 メグが女王さまに選ばれたときの態度だって、その潔さはかっこいいの一言だった。


 以上は原文のままです。


青ボタン郷ノン論 その2
今度は「空想美少女読本」という本です。これは1997年12月4日の発行。こっちの方が古いんだなあ。ちょうどガガガ・・・いえいえ、あの「キューティーハニーF」の放映の頃なんですよね。

空想美少女読本より

クールビューティーという言葉は、君のために捧ぐ

当時、絶対ノンが女王になると信じていた

 私の名前は、恵(めぐみ)。よって小さいころの呼び名は、めーちゃんとか、メグちゃん。まあ、妥当な線だ。
でも魔女ッ子メグちゃんが、放映されると、ほとんどの人は、すぐさま、メグちゃんと呼んでくださった、いらんことに、魔女っ子と呼ぶヤツさえいた。
 しか〜し!!私は、メグが、大嫌いだった。ワケのわからない髪型をし、頭の軽そうな女。
そんなのと一緒にされて誰がうれしいかっ!本当は、アニメを見るのも避けたかったのだが、しかし、私は、毎週欠かさず見ていた、クールで美しいノン様の姿を拝見するためである。
私が、メグちゃんと呼ばれるのを嫌がった理由は、ここにある。
 全身を青でコーディネートしたノン様の姿(青い髪・青い顔・青いアイシャドー)は、趣味の悪いちょうちん袖の服を平気で着ているバカ女の隣で光っていた。
カン高い声で所かまわずギャーギャー騒ぎまくるメグを、声を荒げることなく、たしなめ、冷静に対処する大人な部分もよかった。キリリとした目には、知性と色気、横顔には哀愁さえ感じさせた。私は、理想の女性ノン様に私は、将来クールで大人の女性になる事を誓った。 回を追うごとにノン様の魅力は、増していった。かたくなだった性格が、人間界に、なじみ始めるとともに和らぎ、表情も優しくなっていったのだ。どんどんイイ女になっていく
ノン様。しかしそんなノン様のまねをする私は、学校で「具合悪いの?」と聞かれるコトが増えていた。最初は「このクールさが、わからないなんて、子供ね」と受け流していたが、だんだん不安にも・・・・。やがてアニメは、最終回をむかえ、メグが、女王に選ばれてしまった 私は、悔しさのあまりノン様のマネをやめてしまった。(佐野)

(補足説明) ※青・パラノイアと疑ってしまうほど、頭の先から足元まで青づくしだった。
メグが、赤を基調としているのと対照的だ、青が冷静さや冷酷を表現し、メグの温かさなど、性格の象徴でもあるんだろうけど、圧倒的にノンのほうが、迫力があった。



要するに両方ともメグが、女王になると勘違いしてます。このパターンがやたら多いです。たぶんこれ、番組の初期の頃の設定資料なんかを参考にしたんじゃないかなあ。だって最初は、ホントに最終回でメグが女王に選ばれることになっていたそうですからね。ところが予想外のノンの人気により、最終回のストーリーが変更になっちゃったんだよね。そのせいでこの間違いが頻発するようになったんじゃないかと、私はそう思うわけですよ

つまり、初期の設定変わるほど人気が出たんだわ。彼女は。

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