ノンとルンルントップへ

チャッピーのミニサイト

青ライン


例の「ララベル外伝」のカット

(↑当サイトの小説「魔女っ子大作戦2」に登場した際のチャッピー。マスコットキャラのドンちゃんの陰に隠れてすぐ人々の記憶から消え去るとか、マイナーキャラならではのシュールなギャグが炸裂しておりました・笑)


魔法使いチャッピーとは
1972年4月3日〜1972年12月25日放映、全39話の作品です。
東映魔女っ子シリーズ第5弾で、「魔法のマコちゃん」「さるとびエッちゃん」に続くものです。
ご存知のように、本邦初の少女アニメ「魔法使いサリー」は大変な高視聴率を取り、その次の番組の「秘密のアッコちゃん」も好調でした。
 問題はそのあとです。第3弾の「魔法のマコちゃん」は、「魔法使いサリー」の視聴者層が大きくなるのにあわせて、対象年齢を引き上げ、いかにも女の子向けという作りになりました。これが結果的に災いして、男の子にとっては感情移入のしにくい番組になり、視聴率が低迷してしまいました。
 しかし、どうもこのあたりの事情が、実は私にはピンと来ないんですけどね・・・私の周囲はマセたガキが多かったんでしょう、我々にとって(小学校6年でしたけど)「魔法のマコちゃん」は結構あこがれでしたけどねえ・・・
 それまでは小学校5年くらいの年齢設定で、体型もあの有名な「サリーちゃん足」にも見られるように、いかにも子供っぽかったのが、「マコちゃん」はスリムでプロポーションもよく、いかにも大人の雰囲気のするイカした女性でした。ところが、ネットで情報交換などしてみると、やはり「恥ずかしくて男の子は見られなかった」という声が多かったようです。
 そこへ、また次の番組が「さるとびエッちゃん」という、相当アクの強い番組でした。原作は素晴らしい内容らしいし、テレビもなかなか面白いものだったのですが、いかんせん、今度は前番組の「マコちゃん」のアダルトなイメージが残っているというのに、三頭身の(二頭身くらいだったかも知れない・・・)エッちゃんが、方言丸出しでしゃべりまくるので、私は大ショック受けたと言うか、ほとんど怒り狂いましたから・・・当然、見るのをやめてました。
  「魔法使いチャッピー」は、こんな状況の中で生まれてきた作品でした。言わば、魔女っ子シリーズの新たな挑戦が、視聴率的に苦戦して修正を余儀なくされる状況に置かれていたのです。そこでスタッフの出した結論は、再び対象年齢を引き下げ、またサリーちゃんのような作りにする、典型的な原点回帰作品を作ることです。これは当たって、視聴率も当初8、9%→14、3%と、大幅にアップしました。39話と放映回がちょっと中途半端なのも、シリーズが延長されたせいです。


当時はヒットしたが・・・
 ところが、30年近くたって、チャッピーが人々の記憶に確かかというと、はなはだ心もとないです。妻などは
「チャッピー?ああ、パンダのドンちゃんが出てるやつ?」
と、ドンちゃんは覚えてましたが
「チャッピー?誰?それ??魔女なの?」
魔法使いチャッピーって題名なんだから、魔女に決まってるでしょうが!ドンちゃんは覚えてもらっていて、チャッピーはきれいに忘却のかなた。それにしても、あまりの言われようです。
 とはいうものの、私だってチャッピーの何を覚えているかと言うと、たった一シーンしかありません。やはり、エンディングの「ドンちゃん」ですもん。
エンディングの歌のあいだじゅう、ドンちゃんはひっきりなしにカボチャに魔法をかけるんですが、全然効果がなくて、最後の最後に
「魔法だって少しなら使えるよ、ドンちゃん」
という歌詞が入って、ほとんどあきらめて最後にちょっとかけた魔法で、カボチャが馬車になるんです。
「馬車になってるじゃん!ドンちゃん!!」
と思うとまもなく、CMになっちゃうというシーンですが、あれだけやけに印象に残っていて、番組そのものの記憶はぜーんぶ、きれいになくなっているんです。
 結局、原点回帰志向で作って、当時はそこそこヒットしたのですが、人気が国民的だったサリーやアッコのようでもなし、ハダカで伝説を作ってしまった八二−のようでもなし、魔女っ子ものの決定作のメグのようでもなし・・・ということで、決定打に欠けてしまったのがチャッピーの悲劇だったんでしょうね。この点についてはもう少し詳しく別項で書きます。


登場人物紹介

チャッピー概論

第一話紹介・
最終話紹介



青ライン

inserted by FC2 system