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茶殻の佃煮

最初ですから、非常に簡単な料理の紹介をしましょう。お茶の出し殻を使った佃煮です。お茶っ葉って捨てるのに意外にやっかいですし、すぐに腐って困るものです。一番いい再利用法は、「食べてしまう」ということです。これならゴミにも全然なりません。
いつも捨ててしまっている茶殻ですが、実は茶殻には水に溶け出さないビタミンA、E、食物繊維が葉のほうに残ってしまっています。何もかも捨てないで利用するのがモットーの精進料理では、当然茶殻もかき揚げにしたり煮付けにしたりして食べます。日本でも結構お茶葉そのものを食べている地域があるんです。それぞれがその地方の名物料理になってたりします。具体的には、

島根県のぼてぼて茶
沖縄県のぶくぶく茶
富山県のばたばた茶

なんかがそうです。いずれもすごくて笑っちゃうネーミングですが、以上の三県はお茶葉そのものを食べる習慣のある地域です。また、外国ではもっとポピュラーです。ミャンマーの「ラペソー」「ミヤン」などはいずれもお茶葉をつけ込んだ 「お茶葉の漬け物」でして、ミャンマーに行って現地の人の弁当箱を見せてもらうと、お茶葉の漬け物が入っているってのもよくある話です。

ここではいきなり「ラペソー」なんか作っちゃうとお客さんが逃げちゃうので(というのも、かなり苦い)、簡単に作れて抵抗のない「お茶葉の佃煮」を作ることにしましょう。

材料(お茶の出し殻と味付け海苔)

材料
茶殻      200g
濃口しょうゆ   80g
砂糖       45g
みりん      10cc
味付け海苔   3袋程度
だしのもと    適量

一応目安の量を書きましたけど、要するに適当で結構です。この料理のポイントは「海苔」が入ることです。海苔でさえあれば、別に「すし海苔」であってもかまいません。


作り方

お茶の出し殻

1 もう、モロに簡単!お茶を飲んだ後の出し殻をテフロン加工のフライパンに入れて加熱し、砂糖とみりんをテキトーに加えます。お茶はそのままじゃかなり苦みが残っているので、ちょっと水につけて(30分程度)苦みを出しちゃってからこの料理にするといいでしょう。10分ほどお湯で煮ても同様の効果があります。
それから「かりがね」のような「茎」の部分の多いお茶(「茎茶(くきちゃ)」といいます)で作ると、歯ごたえがありすぎてあまりおいしくないです。「茎茶」でさえなければどんなお茶を使っても大丈夫。


海苔を加える

2 海苔を加えます。袋の外から手でぐしゃぐしゃーっと粉砕してしまってから、加えて煮るだけ。ちょっと海苔がとろけたほうがいいので、必要ならちょっと水を加えたりしながら煮ます。


しょうゆを加える

3 あとはしょうゆと、お好みでだしの元(「ほんだし」とか)を加えればよろしい。すぐに水分は飛んでできあがってしまいます。味付けは甘め、辛目、どちらもお好みで


完成

4 はいできあがり!早い!簡単!!独身男性だってすぐ作れますぞな。作成まで約5分だもの。朝昼晩の3回分のお茶っ葉をためておいたら、すぐにこのくらいの量はできます。(ただし、お茶殻にはタンパク質も多いため腐りやすいので、冷蔵庫に入れてためておきましょう。一度佃煮にさえしてしまえば、そう簡単には腐敗しません)お弁当のおかずによし、箸休めによし。栄養は満点ですぞ〜。生ゴミも減りますよ。

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