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ノンフリーク クッキング教室

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夏バテ対策料理・スタミナ料理 3種類
 

リンク先の管理人さん、シファさんとねねさんからいただいたリクエストによって作ったレシピです。シファさんからは「夏でも食欲の出るようなさっぱりしたモノ。でも、そうめんで軽く済ませるなどというのではなく」というリクエストでした。ねねさんからは「お腹に優しい料理」というリクエストが出ています。
一見相反するリクエストに見えますが、実はこれ、本質的には同じものです。

「夏だからあっさりと・・・」
などと考えて日本人はそうめん程度で軽く昼食を済ませがちですが、栄養学的にも健康の面からも大間違いもいいところ。こんなバランスの悪い食生活していたら、間違いなく体をこわします。
韓国や中国は発想が全く違いまして
「夏だからこそこってりした料理を取るべき」
と考えています。このほうが絶対正しいのです。韓国などでは猛暑の屋台で、トウガラシがバリバリに入ったキムチチゲの熱々を、滝のような汗を吹き出しながらサラリーマンが昼食としてよく食べていたりします。韓国の発想は
「暑さは熱いものを食べて追い払う!」
ということになっているのであります。このほうが絶対正しいです。日本人の体力のなさは、こういう食文化の「深さの違い」に寄るところが大きいです。
 
とはいえ、私もサイトのお客様に
「夏こそ焼き肉バリバリ食べなさい〜」
なんて言うのも気が引けますね〜。だいたい私自身あまり肉食をしないタイプだし、焼き肉なんか食べたら非常にカロリーと脂質が高い食品なので、夜に強烈に発汗して暑くて寝てられなくなってしまいます。言われてみたら、焼き肉食べた夏の夜は暑くて暑くて寝てられたものじゃないでしょ?
それじゃ睡眠不足になってやっぱり夏バテしてしまいます。

夏バテ対策は、私にとってもすごく深刻な問題なんです。というのも、この猛暑の中で私は、雑巾みたいに分厚い胴衣着込んで、4時間以上も蒸し風呂のような道場で合気道の稽古しなきゃならないのであります!スタミナが切れたらアウト、だからといって焼き肉食べて稽古に出たら、暑くて暑くてぶっ倒れちゃうのですね〜

という事情で、私自身がマジで自分のために作ってるレシピがこれであります。ポイントは次の点ね

・あくまで低カロリー、低コレステロール
・疲労回復のためのビタミンは大量に取れる
・スタミナがつく


考えてみたらすごいレシピですよね。そのままダイエット食じゃん〜!これ食べて合気道の稽古したらすごく体重減るよ、たぶん・・・
さあそこで、今回のレシピの目玉はずばり

・ニンニク
・タマネギ


であります。それぞれに、夏バテ対策とか消化力をアップさせるにはバッチリの食材なんですよね〜。


ニンニクの成分
その1 アリシン
臭いのもとがこれ。強烈な殺菌作用を持っていて、12万倍に薄めてもコレラ菌やチフス菌を殺す力がある(!)くらいであります。風邪や扁桃腺の原因となる連鎖菌だって簡単に殺してくれます!
その2 スコルジニン
こっちは臭いのない成分なんですが、体細胞を若返らせ、新陳代謝を盛んにします。さらにホルモン系統を刺激して精力を増強させるわけ


実はあまりに強烈に作用する食材なので、それなりに気をつけて食べなきゃならないのですがね〜
というのも、滋養強壮効果があまりに強烈なので、貧血の人は1日2かけ程度にとどめた方がいいのです。大量に取りすぎると血液中の鉄分まで分離させちゃうのよ(すご〜!)2かけ以内なら貧血は全然心配しないでいいので、じゃんじゃん食べましょう。
もう一つ、これを生で食べるとそりゃもう、すごく滋養強壮には効果がありますが、腸内の善玉菌までみんな殺菌しちゃう(!)のです。特に生でニンニクを食べるとものすごい殺菌作用がそのままなので、生ニンニク取るのは、風邪の引きかけとかものすごく疲れたときに、1かけ程度にとどめた方がいいんであります。加熱した場合はそこまで強烈な殺菌力はないので、ほとんど心配することはありませんけどね。

でもまあ、ここまで強烈に作用してくれる食材なんですよね〜!食材というよりほとんど薬に近いなあ・・・こんなすごいモノを利用しない手はありません。


タマネギの成分
タマネギ料理でも紹介しましたが、主成分は硫化アリル。これがあのつんとくる臭いの成分ですが、ニンニク同様に殺菌力と新陳代謝を高めます。さらに「皮下脂肪がつくのを阻害する」という素晴らしい効能もあり!!


レシピ1 ポークソテー・アイオリソース


南仏のムードが出たおしゃれなソースでいただきましょう!

アイオリソースを作る

まずはアイオリソースを作ります。
マヨネーズ     大さじ4
ニンニク       1かけ(すりおろしたもの、またはチューブ入りの練りニンニクを使用)
ときがらし      小さじ2分の1程度
を混ぜておきます。


豚肉を用意

ま、あとは普通のポークソテーと一緒ですね。豚ロース肉に塩・コショウしてしばらくおき、


小麦粉をはたきつける

小麦粉をはたきつけます


豚肉を焼く

両面をたーっぷりのオリーブオイルで焼きます。豚肉の油とオリーブオイルは、どちらもオレイン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸でありまして、油のくせして、体内の皮下脂肪を分解してくれるというスグレモノ!しかも豚肉には大量のビタミンB1が含まれていますから、疲労や夏バテにはぴったり!!


完成

付け合わせは当然タマネギ!上からアイオリソースをかけます。右はトマトとオクラのサラダね。これもオリーブオイルを主体としたドレッシングであえてあります。
このアイオリソースは南仏料理の代表的なモノでありまして、肉のほかにニンジンや大根、セロリなどを茹でたもの、また魚などにつけてもよくあいます。南仏じゃブイヤベースのソースとしてもよく使われております。


レシピ2 キノコのニンニクソース煮

これもまたいかにもノンフリーク流ですね〜、スタミナ料理なんですがあくまで低カロリーです。お腹一杯食べても絶対太らないですね〜

タマネギを炒める

あまり肉類は使わないんですよね〜ハムを少々使うくらいかな。タマネギは今回豪快に二つ割りにしてしまいました!ちょっと小さめだったので・・・小さめのタマネギを4個も使っています。これもオリーブオイルで炒めます。


にんにくを炒める

うっひゃー!大量のニンニク!!我が家はみんなニンニクが大好きなので平気でこれくらい入れてしまいます。だからみんなタフなんでしょうね。みじん切りにしてさっきのタマネギやハムと一緒に炒めます。普通ですと2かけくらいかな?


にキノコを炒める

ここへキノコを入れます。近くのスーパーでマッシュルームの期限切れギリギリのが1袋50円と投げ売りされていたので、全部買ってきました!別にどんなキノコだっていいんです。生シイタケでもシメジでもよさそう。


ピューレーを加える

あとはトマトピューレー200CCばかり、コンソメスープのもと適量、塩コショウ、オレガノ、タイム、ローリエ(月桂樹の葉)なんかを入れて煮込むだけ。仕上げに刻んだサヤエンドウなど入れて彩りにしてみました。モロにイタ飯ですね〜


完成

もうあとは、好みでタバスコと粉チーズをかけていただきます。メチャクチャ低カロリーなんだけど、スタミナがすごくつく一品であります!!


レシピ3 アジのニンニク煮

サバの下ごしらえ

えー、まあこれも「2」のレシピと似てます。ほとんど同じです。が、アジなんか使うので当然ソースがちょっと濃厚になっています。でないと生臭みが・・・
ってことで、アジを食べやすい大きさに切り、塩コショウ、赤トウガラシを振っておきます


小麦粉をまぶす

これも同様に小麦粉をまぶします


オリーブオイルで焼く

「1」のポークソテーとやり方は同じね。たっぷりのオリーブオイルで焼きます。我が家は油は基本的にオリーブオイルがほとんどなんであります。


サバを取り出す

よく焼けたところで一度皿に取りだし、


にんにくを炒める

これもまたみじん切りのにんにく2かけ・・・いや、もっと入れちゃったなあ、実は・・・


タマネギを加える

そしてみじん切りのタマネギ2個と一緒にして、またもやオリーブオイルでじゃんじゃか炒めます


ちょっと濃厚なソース

この場合の味付けはちょっと濃厚なタイプ
白ワイン(または日本酒)4分の1カップを加え、

・トマトケチャップ3
・ウスターソース1

の割合で入れて味を調整し、塩・コショウで味をつけます。焼いておいたアジを戻してできあがり


完成

アジの生臭さも、ニンニクソースで消えておいしく食べられます。息子曰く
「これがおいしいのは認めるけど、このアジが鶏だったらどんなにうまかったか!!」
と言って嘆きまくるのよね〜(爆)
別にアジじゃなくても鶏でも同様に作れますよ。どちら使っていただいても結構です。


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