カブキマンのサイト

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青ボタンカブキ大修行


恋人の危機に「火事場の馬鹿力」的に変身して難を逃れたハリー刑事ですが、まだ自分がカブキマンだということが受け入れられない。(あの格好では無理もない気がするが)あのカブキ座の娘・ロータスがハリー刑事に会いに来て、カブキマンとしての本格的な修行を勧めますが(どんな修行?)、それも断るハリー刑事。

しかし、いつの間にか嗜好が日本人になってしまっていたのです。だからレストランでも魚を生で頭からガリガリと食べる・・・って、おい!ちょっと、それは違うんでない!?そういう場合は普通刺し身です!
こっちのツッコミなんか聞こえるわけがなく、レストランで丸ごと生魚にかぶりつくハリー刑事でした。

・・・・これは「日本人になった」のではなく「猫になった」が正しいと思うんだけど。これ見て日本人はあんな生活するんだって思ったアホなアメリカ人、きっとたくさんいるんだろうね(爆)

「まだ変化に気がつかないの?」
といってロータス嬢が差し出すのが「キリンビール」なのが笑えます。ハイケネンなんか飲まなくなってるのね。シナリオの設定が細かいよ(笑)


なぜかピエロマン

先ほどのページで、公園で襲われたハリー刑事の恋人ですが、当然ケガして病院に入院してました。ところが、そこにスチュワート一味の殺し屋、レンブラントが進入してくるわけですよ。組織のことをいろいろ探っていたら邪魔なんだな。それで医療ミスを装って殺されちゃう。

怒り狂ったハリー刑事は一味のインチキ牧師の教会に乗り込んで、牧師をぶん殴るんであります。ところがまわりは敵だらけ、レンブラントや一味のチンピラが周りを取り囲むんですな。身の危険を感じてハリー刑事は

「お前らなんかカブキマンになってみんなやっつけてやる!カブキマンの魂よ!!来い!」

といって変身するんですが、どうも様子がおかしい。修行不足で変身すると、カブキマンじゃなくて「ピエロマン」になってしまうらしい・・・ホントかよオイ。

レンブラント 「もっとマジメにやれ!」

敵の殺し屋にまでツッコミを入れられてしまった!ほとんど終わってるぞ!さらに、逃亡用に子どもの三輪車を強奪するピエロマン!展開がショボすぎるう〜。そして、

無意味に手品をしながら、逃走するピエロマン
無意味に火を吹きながら、逃走するピエロマン

解説書くの疲れてきたよ〜。そのころ、ちょうど公園じゃパーティが開かれていて、来るはずだった「本物のピエロ」がパーティに間に合わず、ガキども、もとい、お子サマたちは待ちくたびれてブンむくれていたのであります。そこへピエロマンが登場!

「ずががががががが!!!」

公園に紛れ込んだピエロマンめがけて、マシンガンを乱射するスチュワート一味。吹っ飛ぶケーキやイルミネーション。ガキ、もとい、お子ちゃま達は演出だと思い込んで喜ぶ喜ぶ。

「撃て撃て〜!あたしも銃ほしいわ〜!!」

と言いながらはしゃぎまくる女の子もいるしまつ。スゴイですね〜、銃規正法案なんかに真っ向から背を向けるこのセリフ、さすが最低映画で知られるトロマ社です。

車でひき殺そうと突っ込む殺し屋のレンブラント、その車にぺったりと張りつくピエロマン。振り落とそうとして目茶苦茶に蛇行運転をするが、後続車のほうが耐え切れずハンドルを切り損ねて、車が大破!

ドッカーーーン!

なんか、こういうカーアクションだけやたら気合い入ってるんですよね。明らかにペース配分間違えて作ってる映画です。


米と俳句がなぜここに?

町中派手にぶっ壊して始末書の山になり、ハリー刑事は停職を食らう。これって刑事物のお約束ですなあ。主人公は途中で必ず停職食らうもんなんですが、ピエロの格好のまんまで停職食らうのはカブキマンくらいなもの。

しゃーないからロータス(カブキ座の座長の娘ね)のところに行って、カブキマンの修行をしたいと言い出すハリー刑事。ここには銅鑼が吊ってあるわ、執事の代わりに猿がいるわ、相当ムチャクチャです。しかも猿の名前が「トヨタ」で、2000GTの中で産まれたとか、そりゃもう国辱もののギャグが炸裂する。(爆)

しかもカブキマンになるための修行というのがすごい。

・真っ赤の全身タイツはいて逆さに吊されて、意味なく急所をバッチンバッチンとドツかれ、(なぜだ?)
・米を数えるという修行!(なぜだ!?)
・そして仕上げは「俳句を詠んで集中する修行」(なぜだあ!?!?)

その頃、スチュワートはなぜか、カブキマンの壁画みたいなへんてこなアイテムを持って「我々に偉大な勝利が訪れるのだ」とか何とか、実に変てこな事を言っているんであります。わからんことだらけ。というか最初からわからん事の連続なんだけど。


そして公園で俳句を読み上げて精神集中したハリー刑事、ついにカブキマンに変身することに成功!もうメチャクチャ!!


我らがアイドルカブキマン

ようやく変身に成功したカブキマンであります。手始めに町のチンピラどもを片づけ、市民のヒーローになるのであります。

いきなり男を殴り倒したと思ったら、なぜか上からコールタールみたいなものをじゃんじゃんぶっかける、全くもって意味不明。

カブキマン 「芸術への助成金をカットしたら、このカブキマンが許さないぞ」

ドラム缶にはなぜか「トロマ」の文字が。よーするにコレは内輪ネタなんでしょうが、トロマの映画って果たして芸術なんでしょうか?この緑色の男の格好って、よーするに「悪魔の毒々モンスター」のパロディなんですよね。だいたい最初から常人の理解を超えた映画でしたが、ほとんど意味不明と化しております(爆)

次には娼婦とそのヒモにいきなり襲いかかるカブキマン、なんと特大のノリで二人をぐるぐる巻きにし(!)日本刀で切りつけ、娼婦とヒモを具にしてスシを作る!めっちゃくそ乱暴な展開!

どんどんメチャクチャになっていくカブキマン!町のコソドロが車のドアを壊して、中に進入しようとすると、おおおおーーーっ!ウドンを持ったやつがすでに車の中に乗っていた!そしてコソドロをウドンでふんじばる!どーしたらこんな事が出来るのっ!おせーーーて!

カブキマンの大活躍ぶりは新聞にも取り上げられ、とうとう美容院では「カブキマン・ヘアー」がトレンドになってしまうのだ!


カブキマン・カメラ目線

町のチンピラは退治したが、肝心のスチュワート一味をほっとくわけにはいかない!そこで一味のアジトに乗り込むカブキマン、ところが、殺し屋のレンブラントがうまそーーーにマシュマロなんか食いながら(なぜ??)トラックでひき殺そうとする。

カブキマンは車にひかれてぺっちゃんこ!これって普通は、アニメの話ですが、映画「マスク」の場合はスマートにCGで加工してました。しかしこの映画でそんな予算があるわけもなく、なんとベニア板にカブキマンを描いた「ペタンコカブキマン」が登場!ショボさ爆発!!

いきなりボン!と煙があがって、ペタンコ状態から元に戻るカブキマン。アニメでよくあるシーンですな。なんか解説書いてるうちに、どんどん頭が痛くなってきた。

もうこうなると何でもあり!アジトになぐり込んだカブキマン、筋肉ムキムキのアホ男の胸ぐらをつかまえる。アホ男に「誰だ?」と聞かれると、なんとカメラ目線でこっちを見るカブキマン、芝居のお約束を破ってるって。(笑)

これからの攻撃がまたすごい。出てくる順に解説しましょう

その1 カブキカメラ
ハリボテなのが見え見えのカメラを取り出すんだけど、どー見てもこれ往年の「ニコンF・フォトミック型」なんですよね。これでさっきのアホ男を撮影すると、煙があがってなぜか男がソーセージになってしまう。何で!?予算節約のためにその辺のソーセージで間に合わせたのが丸わかりな展開です!!(爆)
そうそう、この攻撃って「日本人観光客式・記念写真攻撃」って言うんであります。91年頃にこの「カブキマン」を紹介していた報知新聞の記事にそう載っていたのを覚えてるもん。(笑)

その2 防弾扇子(せんす)
銃で撃たれても平気、防弾扇子で全部はじき返してしまう!材質は何だ?

その3 日本式傘
ここで戦闘場面が変わって、今度は屋上が舞台になります。殺し屋レンブラントが火炎瓶を投げつけてカブキマンを焼き殺そうとする!それを傘で受け止めるカブキマン。ほとんど染之助・染太郎(懐かし〜)です。芸域広すぎます。さらにこの傘は、ロケットみたいに先だけが発射できるのだ!悪人一味の一人に命中して、相手は丸焼け+ビルから落下。もや出ました、何げに残虐ファイトなんですよね〜。

その4 ブーメラン式防弾扇子
そして今度は防弾扇子を投げつけるカブキマン!なんと悪人の口にざっくり、血がダラダラ!これまた何げに残虐ファイト!もうどうにも止まらない!・・・って、山本リンダじゃねーーーってのに!!

その5 カブキ飛行能力
カブキマンに残虐ファイトでどんどん手下を殺されて、キレたレンブラントがバズーカ砲をぶっ放す。するとカブキマンは、空を飛んで逃げる!しっかしこれが、釣り糸なのが見え見えでゆーーーーーっくり空中をふわふわしてるだけ!見てるだけでずっこけることうけあい!!

ところが急にここで、カブキマンが「気分が悪い」と言い出した!
なんでも
「空を飛ぶのは初めてで、飛行機酔いをしたらしい。それに昼飯に生ウニを食い過ぎた」
・・・自分で空飛んで酔うらしい。

ちょうどそのとき、下の裁判所の前では悪徳弁護士二人が雑談の真っ最中。有罪見え見えの犯人をうまいことやって、無罪にしちゃってゲラゲラ笑っているところ!いるいる、こーーゆーーーやつ!!
・・・・おおおっ!まさか、このあとの展開はあああ!

「オエエエエエエエーーーー!!」

わかりますねこのあとの展開。悪徳弁護士2人の頭上に、上空から大量のゲ○が。・・・・確かに、生ウニでした。

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